鳥人間コンテストに挑む学生たちの青春を描いた中村航「トリガール!」映画化決定
2016年6月2日 10:00

[映画.com ニュース] 年に一度、琵琶湖で開催される人力飛行機の大会「鳥人間コンテスト」を題材に描いた中村航氏の小説「トリガール!」の映画化が決まった。「ヒロイン失格」の英勉監督がメガホンをとる。
「トリガール!」は、映画化もされた「100回泣くこと」「デビクロくんの恋と魔法」などで知られる中村氏が、2012年に発表した青春ラブストーリー。ひょんなことから人力飛行機サークルに入部し、鳥人間コンテストに参加することになった工業大学の女子学生・鳥山ゆきならが、それぞれに悩みながら成長していく姿を描く。
題材となっている鳥人間コンテストは、1977年に始まった人力飛行機の大会。15年までに38回開催され、日本テレビ系列のゴールデンタイムで毎年放送されてきた琵琶湖の夏の風物詩だ。高さ10メートルのプラットホームから人力飛行機が飛び出すシーンは圧巻で、今夏開催予定の16年大会では、番組の全面的協力のもと映画の撮影も敢行予定。リアルな飛行シーンをスクリーンに刻む。
また、原作者・中村氏の母校でもある芝浦工業大学が撮影に全面協力。同校は、2人乗り人力飛行機で大会に参加している唯一の学校で、作品のモデルにもなっている。2人乗り人力飛行機はパイロット2人の息がぴったり合うことが絶対条件で、映画でも性格の異なる2人のパイロットがそれぞれのハードルを乗り越え、力を合わせて大空に飛び立つことができるのかが見どころのひとつとなる。
興行収入24.3億円の大ヒットとなった「ヒロイン失格」のほか、「高校デビュー」「ハンサム★スーツ」などを手がけ、若者を主人公にテンポのよい展開とコメディ感で観客を引き込む手腕に定評のある英監督がメガホンをとり、理系女子と男子の青春を、明るいラブコメに仕立て上げる。
映画の公開は、鳥人間コンテスト第40回の節目の大会される17年を予定。映画と大会が連動したプロモーションも企画されているという。
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