寂しいよ、ママ……天才子役&J・ギレンホールの悲痛な表情に涙!「サウスポー」本編映像公開
2016年6月1日 17:30
[映画.com ニュース] ジェイク・ギレンホールが「トレーニング デイ」(2001)や「イコライザー」(14)のアントワン・フークア監督とタッグを組んだ「サウスポー」の本編映像が、公開された。
最愛の妻モーリーン(レイチェル・マクアダムス)を自身が引き起こした事件によって亡くし、さらに一人娘とも引き離されてしまったボクシングの元世界チャンピオン、ビリー・ホープ(ギレンホール)が、過去の自分から脱却しようとボクシングトレーナーのティック(フォレスト・ウィテカー)の元で鍛錬を積み、心身共に成長していくさまを描く。
迫力のファイトシーンはもとより、ホープとモーリーン、一人娘レイラ(オオーナ・ローレンス)の家族の絆をうたったドラマが本作の大きな特徴だが、公開されたのは親子の結びつきの強さが象徴されたシーン。モーリーンが命を落とすきっかけを作ったミゲル・エスコバル(ミゲル・ゴメス)との“遺恨試合”を前に、モーリーンの墓前に立ったホープは「寂しいよ、ママ」と涙ながらに語るレイラを優しく抱きしめる。家族を失った喪失感だけでなく、モーリーンの死をきっかけに親子関係に亀裂が生じていた2人が再び歩み寄るさまがしっとりと描かれ、ギレンホールとトニー賞受賞経験を持つローレンスが繊細な演技で画面に深みを与えている。
復活した父の試合を見に行こうとするレイラが「きっとひどいことも言われる。怖いぞ?」とホープに諭されながらも、「わかった。控え室にいる。でも絶対行く」と力強いまなざしで決意を語るシーンも収められ、母の死を乗り越えようとひたむきに努力する姿が涙を誘う内容となっている。人間くさい父親を圧巻の演技で体現したギレンホールは「僕が最初からひきつけられたのは、主人公のビリー(・ホープ)が自らの激情と怒りを糧としてきた人物であるというアイデアだった。それを基にキャリアを築き、素晴らしい成功を収め、多くの金銭を手にした。だが、その怒りは実際には間接的に自らを滅ぼす(ものだ)。これは自らの怒りと格闘する男のストーリーであり、また父であることは何かを問うストーリーなんだ」と語っている。
「サウスポー」は、6月3日から全国公開。