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人生最期の自転車旅行に込めた思いとは?「君がくれたグッドライフ」映像入手

2016年5月19日 17:00

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「特別扱いじゃ意味がない」
「特別扱いじゃ意味がない」
(C)2014 Majestic Filmproduktion GmbH / ZDF

[映画.com ニュース] 尊厳死を題材に、最愛の人とめぐる人生最期の自転車旅行を描く「君がくれたグッドライフ」の本編映像を映画.comが入手した。ALS(筋萎縮性側索硬化症)を宣告された、主人公ハンネスが命と向き合おうとする場面を切り取った。

毎年、妻や仲間との自転車旅行を恒例にしているハンネスは、ALSを宣告されたことから尊厳死が許されるベルギーへの旅を希望する。仲間はショックを受けるが、ハンネスの願いをかなえるためドイツからベルギーまで548キロの旅に出る。本編映像では、ALSであることを打ち明けたハンネスと、病を患っていることを知った仲間たちの葛藤を切り取った。

日に日に体力が低下していくハンネスは、必死に自転車をこぐが思うようにペダルが進まない。心配そうに自分のペースにあわせる妻や仲間を突っぱね、風を感じながら坂を下るが転倒してしまう。それでも「病人扱いしないでくれ。ありがたいけど、特別扱いじゃ意味がない」と駆け寄った仲間にぶつけ、生きることをかみしめようとするハンネスの思いがあふれ出す。

ハンネスを演じたドイツの国民的俳優フロリアン・ダービト・フィッツは、「心を開き、素直な気持ちでこの役に飛び込むのは本当に難しかった。死に直面して恐怖に震えているのだから。でも、こういう困難な役を演じる機会に恵まれたのは幸運でした」と振り返っている。

君がくれたグッドライフ」は、5月21日から全国で公開。

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