鬼才パク・チャヌク新作サスペンス、カンヌ映画祭で8分のスタオベ!
2016年5月18日 17:00

[映画.com ニュース]鬼才パク・チャヌク監督の新作サスペンス「ザ・ハンドメイデン(英題)」が5月14日(現地時間)、フランスで開催中の第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で公式上映され、パク監督をはじめキャストのキム・ミニ、キム・タエリ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌンがレッドカーペットに登場した。
パク監督は、「オールド・ボーイ(2003)」で審査員特別グランプリ(第57回)、「渇き」で審査員賞(第62回)を受賞している同映画祭の常連。メイン会場「パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ」は満席となる注目度の高さで、上映後はスタンディングオベーションが8分以上続くなど、独特の世界観で会場を魅了した。
映画は、英ミステリー作家サラ・ウォーターズ氏の「荊の城」を原案にした、詐欺グループに育てられた少女スッキ、莫大な遺産を相続した美ぼうの令嬢ヒデコ、財産を狙う詐欺師らのだまし合いと復しゅう劇。海外版予告編では、美しくもエロティックな映像で入り乱れた男女の思惑があぶり出されていく。

パク監督は映画化にあたり、舞台を19世紀ロンドンから1930年代の日本統治下にある韓国に変更。当時の韓国は「日本風、イギリス風など様々な建物が建設され、文化的にも非常に興味深い時代だった」と説明し、「人々が抱えていた心情はそれぞれ異なり、日本に支配されていながらも、日本人や日本の文化に強い憧れを抱く人もいました。そのような人たちが、日本に魅せられた理由やその心理を描きたい、と強く感じていました。韓国がどう、日本がどう、ということではなく社会のヒエラルキーや、個人個人の思いを描きたかったのです」と明かした。
重要な役どころであるスッキ、ヒデコを演じた女優陣は「監督の作品に参加できたことを心より光栄に思います」(キム・タエリ)、「とても楽しんで演じることができました」(キム・ミニ)。実力派として知られるハは、「撮影に入るまでに多くの時間をいただけたので、十分な準備をして臨むことができました。日本人になりすます詐欺師の役なので、できるだけ自然に見えるように気を付けました」と語った。
「ザ・ハンドメイデン(英題)」は、2017年に全国で公開予定。
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