塚本晋也監督、「野火」待望のDVD化に感無量「見ていただくことが必要な映画」
2016年5月15日 12:45
第2次世界大戦時のフィリピン戦線を舞台にした大岡昇平氏の同名小説を高校時代に読み、いつか映画化したいと胸に秘めていた作品。資金繰りなどの問題で何度もとん挫しかけたが、戦争経験者が年々少なくなっていることに危機感を覚え、自主映画として製作し、終戦70年の昨年夏に公開した。
全国各地で順次上映が続いているが、待望のDVD化に「心もとない感じで作り始めたが、おかげさまで全国津々浦々の方々に見ていただいた。見ていただくことが必要な映画なので、もっと届けたいと思っていた。かなりの感慨があります」としみじみ話した。
イベントには「鉄男」以来、すべての音楽を手掛ける石川忠も参加。「野火」に関しては、塚本監督が完成間近になって音楽をつけることを決めたそうで、「急にオファーがあって、うれしかったけれど、『明日、打ち合わせに来られる?』って言われた時はさすがにねえ。普通は3カ月くらい作業するけれど、1カ月なかったんじゃないかな。でもあうんの呼吸で、自然に分かるもんなんだね」と振り返った。
そのサントラ盤が今年8月にリリースされ、塚本監督も「かなりぶっとい」製作過程の全記録を上梓する予定。「最初は年配のお客さんが多かったけれど、徐々に若い人に移って、中学生から『恐ろしいと感じた。今の平和を維持しなければいけないと思った』という手紙をもらった時はうれしかった。だから、ずっと見続けてほしい映画なんです」と真摯に訴えていた。
また、塚本監督の海獣シアター製作の「鉄男」「鉄男II THE BODY HAMMER」「東京フィスト」「バレット・バレエ」「六月の蛇」「ヴィタール」「HAZE ヘイズ/電柱小僧の冒険」の7タイトルが、初めてブルーレイ化され6月から3カ月連続で順次発売されることも決定した。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

メガロポリス
【映画の“神”が186億円の自腹で製作した狂気の一作】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“体験”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

“生涯ベスト級”の声多数!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス