コッポラも絶賛!43歳童貞、シャイな大男の小さな恋描く「好きにならずにいられない」予告編
2016年4月25日 12:00

[映画.com ニュース]43歳独身、オタク、童貞、シャイな大男の小さな恋を描いたアイスランド映画「好きにならずにいられない」が6月に公開されることが決定し、あわせて本ポスターと予告編がお披露目された。予告映像では、アイスランドの片隅で紡がれる切なくもピュアな恋愛模様が収められている。
今作の主人公は、43歳独身、趣味はジオラマ、女性経験ナシの大男フーシ。空港の荷物係として働いているが飛行機に乗ったことはなく、近所に住む少女と遊んでいるだけで児童誘拐に間違えられるという、さえない日々を送っていた。見かねた母親からダンススクールのクーポンを贈られたフーシは、しぶしぶ向かった教室で金髪の女性シェヴンと出会い、煮詰まった人生に思いがけない変化をもたらしていく。
2015年の北欧映画ナンバー1を決定する映画賞「第12回ノルディック映画賞」を獲得したほか、デンマーク、スペイン、モロッコなど各国の映画祭で観客賞や主演男優賞を受賞した話題作。「氷の国のノイ」(2003)で長編デビューし、ミニマルな世界を丁寧に描いてきた俊英ダーグル・カウリ監督がメガホンをとり、「トトロにそっくり」な愛らしいルックスで観客を魅了するアイスランド人俳優、グンナル・ヨンソンがフーシ役に扮している。
予告は、フーシが少女から「どうして大人なのに奥さんいないの? 女の人と付き合ったことある?」と痛烈な疑問を投げかけられるなど、“非モテ男”の日常を淡々と映し出している。一方で、映画はフーシの穏やかで優しい心で貫かれており、「ゴッドファーザー」で知られる巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督は「フーシ、君のような人が増えたなら、世界はもっと幸せになれるのに」、コメディの女王ウーピー・ゴールドバーグは「グンナル・ヨンソンはチャップリンやキートンを思い起こさせるわ。おかしくて、どこか物悲しくて。彼がそこにいるだけで観客は微笑んでしまう」と絶賛コメントを寄せている。
「好きにならずにいられない」は、6月から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開。
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