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ヒトラーが現代でモノマネ芸人に!? 問題作「帰ってきたヒトラー」予告完成

2016年3月31日 12:00

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アドルフ・ヒトラーがインターネットを駆使
アドルフ・ヒトラーがインターネットを駆使
(C)2015 MYTHOS FILMPRODUKTION GMBH & CO. KG CONSTANTIN FILM PRODUKTION GMBH

[映画.com ニュース]“問題作”として物議をかもしたベストセラー小説を映画化したドイツ映画「帰ってきたヒトラー」の予告編が、このほど完成した。今作は、独裁者アドルフ・ヒトラーが現代にタイムスリップし、モノマネ芸人となってテレビ界を席巻するコメディ作。予告では、芸人・ヒトラーがマスメディアやインターネットを駆使して大衆の心をつかみ、現代で「民衆の望む世界」を実現させようと画策する一部始終をとらえている。

ティムール・ベルメシュ氏による原作は、2012年にドイツで刊行され、同国内で絶賛と非難の爆風をくぐり抜け、累計発行部数200万部を突破。世界41カ国で翻訳され、米ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストでは第1位に輝いた。

ヒトラー役は舞台俳優オリバー・マスッチが務め、チョビヒゲやヘアスタイルなどの外見はもちろん、仕草や口調までを“完全再現”。独演するマスッチのたたずまいは、ヒトラーが過去の資料映像から飛び出てきたかのようなリアリティをかもし出している。

また予告では、ヒトラーがタイムスリップの事実に耐え切れず卒倒したり、犬に人さし指をざっくりと噛まれる様子など、歴史上のイメージとのギャップが笑いを誘う。しかしコミカルな物語の反面、ナチズムを標榜し第2次世界大戦へと突き進んでいったヒトラーが、自身の思想を現代で実現させるべく民衆を扇動する姿が映し出されるだけに、映像は「この映画、笑うと危険」という文言で締めくくられている。

帰ってきたヒトラー」は、6月から東京・TOHOシネマズシャンテほか全国で順次公開。

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