石倉三郎、芸能生活50年の初主演映画公開に感慨 親友・小松政夫、寺尾聰も祝福
2016年3月19日 16:20

[映画.com ニュース] ベテラン俳優の石倉三郎が主演の映画「つむぐもの」が3月19日、東京・有楽町スバル座で封切られた。石倉は芸能生活50周年で初の映画主演。立ち見も出る好スタートに、「今日はさすがに朝から落ち着かなくて、お客さんは来てくれるかなあってソワソワしていたけれど、感無量でございます」と深々と頭を下げた。
脳腫瘍(しゅよう)で介護が必要になる頑固な和紙職人という役どころ。「介護される年になったのかあと、何の抵抗もなくすっと入っていけた。でも、やってみて介護をされるのは絶対にイヤだと思った。こう見えても気を使うほうなので、つらかった」と振り返った。
介護士役で共演の吉岡里帆は、「石倉さんは素晴らしい方です。私が縮こまって、硬い表情で入ると『映画はお客さんに見てもらうものだから、楽しくやろう』って言ってくださったり、勉強になることばかりでした。私にとって宝物のような作品です」と満面の笑み。そして、石倉に耳打ちされ「石倉さんは、天才なんです」と座長を称えた。
石倉と親交の深い小松政夫と寺尾聰も駆け付け、初回上映を観賞。花束を手渡した小松は、「見事ですねえ。うまいですねえ。老人になりきりましたねえ。でも石倉さんは、ソー・ヤングなんですよお」と、得意とする映画評論家の故淀川長治さんのモノマネで絶賛した。
寺尾も、「撮影中に『今、映画を撮っている。初主演なんだよ』と電話をもらった。代表作として残るものを作り上げ俳優として、親友としてうれしく思う」と感激の面持ち。そして、「久しぶりの大型主演男優の誕生です」と持ち上げると、会場から盛大な沸き起こり、石倉も恐縮しきりだった。
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