暴走した正義が善悪を歪める…麻薬戦争に迫った緊迫のドキュメンタリー予告
2016年3月18日 18:00

[映画.com ニュース]キャスリン・ビグロー製作総指揮で、メキシコ麻薬戦争の最前線に切り込んだドキュメンタリー「カルテル・ランド」の予告編が公開された。
凶悪な麻薬カルテルによる犯罪が横行するメキシコ。ミチョアカン州の町医者ホセ・ミレレスが、麻薬カルテルに対抗するため、市民に呼びかけ自警団を組織。ミレレスら自警団の活動を見た米退役軍人らも、コカイン通りとして知られるアリゾナ砂漠のオルター・バレーで、麻薬密輸を阻止するため動き出す。
新鋭映画監督マシュー・ハイネマンが、決死のレポートで悪化の一途を辿るメキシコ社会の実像をあぶり出す。予告編では、墓地で泣き叫ぶ人々の姿とともに、「過去10年で10万人以上もの死者を出した」麻薬戦争の凄惨な現実が伝えられる。
家族を守るためミレレスが結成した自警団は、次第にカルテルを圧倒していく。しかし、団員の「目には目を、歯には歯を」という言葉が表すかのように、自警団の正義は力を増し暴力へと傾く。映像の最後、ミレレスは「これが見られる時、私は殺されている」と意味深な発言をしており、腐敗した組織がたどる結末から目をそらすことができない。
「カルテル・ランド」は、第88回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。5月上旬から全国で公開。
(C)2015 A&E Television Networks, LLC
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