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是枝裕和&綾瀬はるかが戦争の記憶を語り継ぐ朗読劇「いしぶみ」7月公開

2016年3月8日 09:00

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「いしぶみ」の一場面
「いしぶみ」の一場面
(C)広島テレビ

[映画.com ニュース]是枝裕和監督が、2015年に広島テレビの戦後70周年特別番組として手がけた「いしぶみ~忘れない。あなたたちのことを~」が再編集され、劇場公開版「いしぶみ」として7月に劇場公開されることが決定した。

原子爆弾により、幼くして命を奪われた旧制・広島二中の321人の1年生が最後に残した言葉を読み語る朗読劇。1969年に杉村春子を語り部として制作された作品「碑」(いしぶみ)を、是枝監督と広島市出身の綾瀬はるかの朗読により新たにつむぐ。劇団☆新感線や野田秀樹作品、三谷幸喜作品などの舞台美術を手がけている堀尾幸男が舞台セットを担当し、ジャーナリストの池上彰が遺族や関係者へのインタビューを通して、70年を経てなお残る「物語」の続きを伝える。

是枝監督は、「50年近く前に放送されたオリジナルの『碑』を観た時、この番組に関わったすべてのスタッフ、そして朗読の杉村春子さんに心から畏敬の念を抱きました。そこには、伝えることについての大胆で真摯な考察と、視聴者の想像力への信頼が溢れていました。今のテレビが失いつつあるこのふたつと、自分が正面から向き合ってみたい。そんな思いからこの『いしぶみ』はスタートしています」と本作製作の経緯を語る。

綾瀬は「原爆の惨禍によって、突然に短い命を終えていった子どもたちの最期の一日を綴ったこの手記は戦争の悲惨さ、平和の尊さを伝えていると思います。この夏『いしぶみ』をご覧頂いて、一人でも多く平和への強い思いが芽吹くきっかけになったならと願っています」と平和を訴えた。

いしぶみ」は7月下旬から、東京・ポレポレ東中野、大阪・第七藝術劇場、広島・八丁座ほか全国で公開。

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