伊藤計劃「虐殺器官」を「オールド・ボーイ」パク・チャヌク監督が実写映画化
2016年2月2日 12:00

[映画.com ニュース] 2009年に34歳の若さで病没した夭折のSF作家、伊藤計劃氏の07年の長編デビュー作「虐殺器官(英題:Genocidal Organ)」がアメリカで実写映画化され、「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」「親切なクムジャさん」の“復讐3部作”で知られる韓国の鬼才パク・チャヌク監督がメガホンをとると米Tracking Boardが報じた。
「虐殺器官」は内戦や大規模虐殺で揺れる世界を舞台に、米情報軍のシェパード大尉が、ジョン・ポールという名の男の行く先々で大量殺戮が起きていることに気づき、人間に備わるという虐殺を司る器官の謎に迫るという物語。
「虐殺器官」の実写映画化は、コーエン兄弟の「ディボース・ショウ」や今年公開予定のリチャード・リンクレイター監督作「エブリバディ・ウォンツ・サム(原題)」の製作総指揮にあたったショーン・ダニエルがプロデュースを務める。現時点ではこれ以上の詳細は不明。
なお、「虐殺器官」は日本国内でアニメ映画化が決定し、昨秋の公開が予定されていたが、制作会社マングローブの経営破綻により公開が延期。現在、新会社のもとで本年中の完成を目指して進められている。
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