サンダンス映画祭で話題の人種問題ドラマめぐり米配給会社が争奪戦
2016年2月1日 19:30
[映画.com ニュース]サンダンス映画祭で話題のインディペンデント映画「The Birth of Nation(原題)」をめぐって争奪戦が起こり、史上最高額1750万ドルで世界配給権が取り引きされたと、Deadlineが報じている。
「The Birth of Nation」は、奴隷反乱の指導者となった実在の人物ナット・ターナーを題材にした作品で、俳優ネイト・パーカー(「リリィ、はちみつ色の秘密」)の監督デビュー作。パーカーは脚本、主演、プロデューサーも兼ねている。
人種問題を扱ったパワフルなドラマで、米ユタ州で行われているサンダンス映画祭でプレミア上映されると、スタンディングオベージョンが巻き起こった。来年のアカデミー賞の有力候補とみられているため、ソニー・ピクチャーズ、ユニバーサル・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザースなどが争奪戦を展開。結局、フォックス・サーチライトが世界配給権を1750万ドルで獲得した。
同映画祭でプレミア上映を行った映画の獲得額としては、「リトル・ミス・サンシャイン」の1050万ドルを大幅に上回る史上最高額だ。ちなみに争奪戦では、Netflixが2000万ドルを提示したようだが、パーカー監督はフォックス・サーチライトを選択。同社は人種問題を描いた「それでも夜は明ける」を配給し、アカデミー賞受賞に導いた経験がある。
「リリィ、はちみつ色の秘密」
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