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「ブラック・スキャンダル」は紛れもない事実!FBI史上最悪の汚職事件が起きるまで

2016年2月1日 05:00

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かつての幼なじみの関係が徐々に歪んでいく
かつての幼なじみの関係が徐々に歪んでいく
(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

[映画.com ニュース] ウサマ・ビン・ラディンに次ぐFBI最重要指名手配犯に認定された犯罪王ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーの半生を描く「ブラック・スキャンダル」(公開中)の特別映像が公開された。キャスト陣のインタビューと共に、FBIとギャングの“密約”が男たちの運命を狂わせていくさまを追う。

舞台は、1975年以降の米ボストン。地元を仕切るギャングのバルジャー(ジョニー・デップ)は、幼なじみでFBIの捜査官ジョン・コノリー(ジョエル・エドガートン)と協定を結んで情報屋となったことから、勢力を拡大。FBIの後ろ盾を得たバルジャーは次第に暴走をはじめ、やがてバルジャーの弟で政治家のビリー(ベネディクト・カンバーバッチ)もいやおうなしに巻き込まれていく。

映像では、故郷に帰ってきたコノリーがビリーと会食するシーンや、コノリーがバルジャーに協定を持ちかけるシーンから、暴虐の限りを尽くすようになったバルジャー、すっかり取り込まれたコノリーの変ぼうした姿まで、3人の関係がゆがんでいくさまを時系列順に描く。

FBI捜査官の1人に扮したアダム・スコットは「バルジャーが情報を売ったのは、ライバルを蹴落とすためだ」、バルジャーの腹心を演じたロリー・コクレインは「FBIに情報を与えるだけでなく、逆に彼らを利用し裏切り者を密告させた」とバルジャーのこうかつさを語る。バルジャーに取り込まれていくFBI捜査官役のデビッド・ハーバーは「FBIはわいろを受け取り、バルジャーの犯罪に関与していく。彼に魅了され黙認するようになるんだ」と悪のカリスマぶりを考察する。

スコット・クーパー監督は「3人の禁断の密約はバルジャーを暴走させた。“事実は小説よりも奇なり”だ」と実話であることの驚きを語りながら、「コノリーのおかげでバルジャーは悪の頂点に立つ」と証言。上昇志向の強いコノリーの行動が、希代の犯罪者を生んでしまったのだという見方を示す。一方、カンバーバッチは「テーマは男たちの絆と名誉と忠誠心だ」と語り、コノリーとバルジャーは決して利害関係のみで結ばれていたのではなく、他者には介入できない“仁義”が根付いているのだと結んでいる。

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