「ストレイト・アウタ・コンプトン」N.W.A.のDJイェラが来日!「忠実に描かれている」と太鼓判
2016年1月30日 13:00
[映画.com ニュース] 西海岸が生んだ伝説的ヒップホップグループの伝記映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」で描かれる「N.W.A.」のメンバーのDJイェラが来日し1月29日、渋谷シネクイントでの舞台挨拶に立った。
プロデューサーを務めたN.W.A.メンバーのドクター・ドレーとアイス・キューブとともに、本作の監修を担当したイェラは、「俺たちがどういう服を着て、どんなセットがいいか、どんな靴を履いていたかまで細かくアドバイスしたよ。当時はジョーダン3を履いていたよ」と現場の裏話を語り、80年代後半のコンプトンの状況を「あっちで銃撃戦、こっちではケンカと、戦場のようだったよ」と振り返った。
映画は、出来事も人物も「忠実に描かれている。ワイルドだった俺がそのまま表現されているんじゃないかな」と太鼓判を押し、「(自分たちは)いつも壇上にいるから、コンサートのシーンが見られて気に入っている。特にデトロイトのコンサートで警察に追われるシーン」と劇中のお気に入りのシーンを挙げた。
イェラがとりわけ女好きに描かれていることには「俺はマネーなんて関係ない。女が大事だったんだ(笑)」と反論せず、N.W.A.の思い出としてはスタジオでのレコーディングとツアーが楽しかったという。「40都市を回って、40日間でやり遂げて、40人の女がついてきた感じだよ」と当時の熱狂の日々を懐かしんでいた。
グループの分裂を経験した後、実際のメンバー同士の仲を問われると「キューブとドレーが離れた後、ドレーに呼ばれたけど、イージー・Eと最後まで付き合うような形になった。でも一番付き合いが長いのはドレーで、バディのような付き合いなんだ」と明かした。
映画は“世界で最も危険なヒップホップグループ”N.W.A.を結成し、成功への道のりと挫折、名声の代償、権力と偏見との戦い、裏切り、そして友との別れなど、知られざる物語を描きだす。本国アメリカで音楽伝記映画として歴代1位の興行収入、黒人監督史上最高興収を記録し、アカデミー賞脚本賞ノミネートをはじめ、数多くの映画賞で受賞、ノミネートを果たしている。