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山下敦弘監督&松江哲明監督、カンヌ最高賞受賞作を語る「主人公が高倉健さんに見えた」

2016年1月28日 15:30

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熱い議論を交わした山下敦弘監督と松江哲明監督
熱い議論を交わした山下敦弘監督と松江哲明監督

[映画.com ニュース] 第68回カンヌ映画祭で最高賞であるパルムドールに輝いた、フランスの名匠ジャック・オーディアール監督作「ディーパンの闘い」の特別試写会が1月27日、東京・渋谷のユーロライブで行われ、山下敦弘監督と松江哲明監督がトークイベントに立った。

映画は、内戦下にあるスリランカからフランスに渡るために偽家族になる、元兵士ディーパンと女と少女の3人が遭遇する苦難を描く。松江監督は主人公のディーパンが「高倉健さんに見えた」といい、「力を持っている人がずっと我慢して、自分の愛する者のために結果をかえりみず大暴れするヒーローに見えた」と日本を代表する名優を想起させると話した。

一方の山下監督は、マーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」(1976)と比較し、「シチュエーションは近いものがあるけれど、見ている気分は全然違う。気持ちのいい高揚感」と評価。「最初の印象と出口が全然違う面白さを久々に見た」といい意味で予想を裏切る展開であったことを明かした。

これには松江監督も「入り口はシリアスで現代的な、難民や兵士のPTSD(心的外傷後ストレス障害)の問題かと見せておいて、出口がジャンル映画的。いろんなものが入っているのがボーダレスで面白い」と賛同。人種や宗教、移民問題に揺れるヨーロッパ社会を意識せざるを得ないものの、「ストーリーラインは映画的で、そこがカンヌでも評価されたのでは。映画を見ている人にはピンとくるところがある」と分析した。

さらに今作をパルムドールに選んだカンヌ映画祭に話が及ぶと、松江監督は「カンヌは新しい映画を見つけますね」と感嘆。山下も「カンヌへの道はなかなか遠い」とうなずき、自身の「どんてん生活」(99)を海外の映画祭に出品した際を振り返り、「世界の映画祭に行くとすごく社会性を聞かれる。監督になって15年だけど、そこから逃げてきたな」と反省。「こういう作品が(パルムドール)を取るっていうのは面白い。久々にパルムドール作品を見た。カンヌの幅の広さですね」と語った。

また、ディーパンを演じたのが演技初挑戦のスリランカ内戦の元兵士のアントニーターサン・ジェスターサンであることに触れ、「主演男優賞クラス」と絶賛。受賞こそならなかったものの、松江監督も「フランスの人から見て、嘘っぽくない言葉があったんじゃないですか? 本物の人が出す迫力ってある」と賛辞を送っていた。

ディーパンの闘い」は、2月12日から東京・TOHOシネマズシャンテ、大阪ステーションシティシネマほか全国で公開。

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