FBI史上最悪の汚職事件の決定的証拠をとらえた!「ブラック・スキャンダル」特別映像公開
2016年1月25日 20:00
[映画.com ニュース] ジョニー・デップが実在の犯罪王ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーを演じた「ブラック・スキャンダル」の特別映像が、このほど公開された。撮影風景に加え、デップ、ジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチほか出演陣、スコット・クーパー監督らのインタビューを収めている。
映画は、米ボストンで活動していたギャングのバルジャー(デップ)が、幼なじみでFBIの捜査官ジョン・コノリー(エドガートン)と手を組み、勢力を拡大していくさまを描いている。公開された映像では、バルジャーがコノリーの情報屋となることを決める序盤の重要シーンを中心に、バルジャーが街中でショットガンを乱射するシーン、コノリーが上司や同僚と捜査本部で衝突するシーンなどの撮影風景が収められ、現場の息づかいが感じられるものになっている。
クーパー監督は、前作「ファーナス 訣別の朝」(13)でクリスチャン・ベール、ウッディ・ハレルソン、ケイシー・アフレック、フォレスト・ウィテカー、ウィレム・デフォーという実力派スターをまとめ上げているが、本作に出演した俳優たちも口々に手腕を絶賛。「現場での彼の有能さとビジョンに圧倒されたよ」(デップ)、「ギャングの生き様を美化せずに描く点が監督の特徴」(エドガートン)、「俳優出身だから、カメラの前の役者の気持ちがわかるんだ」(カンバーバッチ)。バルジャーの手下を演じたジェシー・プレモンスは、「彼は珍しい撮影手法を取り入れた。カメラワークには驚くよ。各場面が現実のように思える」と映像センスを高く評価している。
FBI史上最大ともいえるスキャンダルを映像化したクーパー監督は、「作品に描かれる2人の男(バルジャーとコノリー)の力関係が魅力的だ」と見どころを語る。映像では俳優と熱心に打ち合わせを重ねる様子や、デップたちの演技に満足げな表情を浮かべる姿が描かれ、「才能豊かでチームワークもいい役者が集まっていい演技をしてくれた」というクーパー監督の言葉を裏付けている。
「ブラック・スキャンダル」は、1月30日から全国公開。