市原隼人、WOWOWシナリオ大賞受賞作「双葉荘の友人」で2年ぶりドラマ主演
2016年1月18日 08:00
[映画.com ニュース] 俳優の市原隼人が、第8回WOWOWシナリオ大賞を受賞した脚本を映像化する「ドラマW 双葉荘の友人」で主演を務めていることがわかった。市原にとっては2年ぶりのテレビドラマ主演作となる。
優れたシナリオ作品の発掘や脚本家の育成を目指す「WOWOWシナリオ大賞」の第8回(2014年)で、応募総数482編の中から大賞を受賞した川崎クニハル氏の「双葉荘」を映像化。山田洋次監督作品の助監督を長年務め脚本家でもある平松恵美子がメガホンをとり、主演の市原ほか、臼田あさ美、中村倫也、陽月華、中嶋朋子、中原丈雄、吉行和子という多彩なキャストが顔をそろえる。
物語は、市原扮する舞台監督の川村正治が、妻で雑誌編集者の美江とともに神奈川・横浜港を望む高台のテラスハウス「双葉荘」に移り住んだことから始まる。舞台監督の仕事を辞めた正治は、美江の計らいで在宅でのライター業を始めるが、ある日を境に、26年前に「双葉荘」の同じ部屋に住んでいた、倉田誠司という画家の幻影が見えるようになる。亡霊のようにしばしば現れる倉田と交友を結ぶ正治は、やがて過去に双葉荘で起こったある事件を目撃することとなる。
脚本を手がけた川崎氏が若い頃に体験したという実話をベースに、現在と過去の2つの時代をつなぐロマンティックなミステリーが展開される。市原は「仕事も生活も順調な妻とは裏腹に、人生において目標もなくアイデンティティも持てない夫が、自宅で起こる奇妙(ファンタジー)な体験とともに独特な感情面を包み込む中で、夫として人として芽生えていく温もりを伝えていきます」と話している。
「ドラマW 双葉荘の友人」は、3月19日夜9時放送。