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【「さらば あぶない刑事」連載インタビュー第1話】製作陣が語る誕生秘話

2016年1月18日 18:00

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「あぶデカ」への思いを語る製作陣
「あぶデカ」への思いを語る製作陣

[映画.com ニュース] 舘ひろし柴田恭兵のコンビで、1986年に日本テレビの連続ドラマとして産声を上げた「あぶない刑事」。これまで連続ドラマ2本、スペシャルドラマ1本、映画6本を積み重ねてきた人気シリーズが、1月30日に公開される劇場版第7作「さらば あぶない刑事」で壮大なフィナーレを迎える。主要キャストが変わらずに30年も続いた世界にも類を見ない長寿シリーズに育て上げた製作総指揮の黒澤満村川透監督、撮影の仙元誠三、脚本の柏原寛司が、あらためて「あぶデカ」の魅力について、そして最新作に込めた思いを大いに語った。

「30年も続いたということには、非常に満足しています。『まだまだあぶない刑事』(2005)で、もうそろそろ終わりかなと思っていたのですが、また復活できたということに何とも言えない感慨がありますね」

黒澤は、安ど感といくばくかの寂しさをたたえた表情で語る。「あぶない刑事」は1986年、日本テレビから持ち込まれた企画。当時は同局で「太陽にほえろ!PART2」が放送中で、その企画も舞台は警視庁、コンビを組む刑事も別の2人が想定されていたが、黒澤はそれ以前に映画で仕事をしており、かつテレビでの露出度が少なかった舘と柴田の起用を提案した。

「今までの刑事ものとは違ったものをやりたい。あの2人だったらできるだろうということで、日テレさんと何度も話し合いをしました。刑事ドラマでは通常、真逆の2人を組ませることが多いと思いますが、お互いを理解し合いできることをやっていこうという感じの2人ですね。アクションにしても、ちょっとモダンなものにしていきたいという考えはありました」

舘と柴田も快諾し、舞台も黒澤が日活時代からアクション撮影を行って勝手知ったる横浜に決定。柏原も、「この手のものは役者さん次第なので、この2人がそろえば面白いものができるだろうなあとは思っていました」と述懐する。

同年10月からオンエアが開始されると、またたく間に爆発的な人気を得て当初2クール(半年)の予定が1年に延長された。ロケ地にはギャラリーが群がり、テレビ画面に映る枠の外はすべて人で埋め尽くされているという状態が続いた。そして、映画化が発表されると同時に最終回に向けて視聴率も上昇を続けたという。

87年12月公開の映画「あぶない刑事」は配収15億円の大ヒット。すぐに続編が決まり、約半年後の88年7月に封切られた「またまたあぶない刑事」も同10億円を突破。同年10月からのテレビシリーズ第2弾「もっとあぶない刑事」では第6話でシリーズ史上最高の視聴率26.4%を記録する勢いを見せつけた。黒澤も「堅いシリーズになったという認識はありましたね」と手応えを感じていた。

その後も順調にシリーズを重ね、98年「あぶない刑事フォーエヴァーTHE MOVIE」、2005年「まだまだあぶない刑事」では2人の死を連想させる描写も出てきた。事実、05年当時は出演者やスタッフから「これで最後」という言葉も聞かれた。しかし、「あぶデカ」に死のイメージは似合わない。柴田も「もう少し年をとって、肉体的に衰えた部分では格好悪いかもしれないけれど、その年に見合った『あぶない刑事』の格好良さがあるのではないか」と話していたという。

その“充電期間”が10年だったということになる。きっかけは、12年6月から全44巻が発売された「あぶない刑事 DVDマガジン」だった。(敬称略)


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