佐々木心音、性の解放描いた香港映画で声優初挑戦「心は素っ裸になれた」
2016年1月16日 23:00

[映画.com ニュース]香港インディーズ映画界の異才スカッド監督の最新作「ユートピア」が1月16日公開し、スカッド監督と主演俳優アドニスが来日、日本語吹き替え版に参加した野村宏伸、佐々木心音、土屋貴子、二木智耶子とともにヒューマントラストシネマ渋谷で舞台挨拶を行った。
異性愛と同性愛の両立をテーマに、男女の新しい愛のかたちを模索したスカッド監督の長編第6作。主人公の恋人ジョーイ役として、今作が声優初挑戦となった佐々木は「ブースの中では裸になれなかったけれど、ジョーイと一体化できるように前のめりに心は素っ裸になれた」と自信。およそ30年ぶりに声の演技をしたという野村は、新婚の妻と共に本作のノーカット版DVDを鑑賞したそうで「衝撃的でしたが内容がちゃんとあった」と感想を述べた。
スカッド監督は「性の解放、人生の苦しみからの逃避、我々の思想を自由にすることを描きたかった」と本作のテーマを語り、「日本の規制が自由になり、自然体の肉体を見せられるよう願っています。私の作品のありのままを見てもらって、フィードバックをいただければ今後の作品がよりよくなる」と、ディレクターズカット版での上映を願っていた。
三島由紀夫を敬愛する青年ヒンズと恋人ジョーイが通う大学に、古代ギリシャ文化を研究するミン教授が赴任してくる。ミン教授は学生たちの前で自分がゲイであることを告白し、教室のスクリーンに自分と男性が裸で抱きあっている写真を映し出す。ジョーイは嫌悪感を露にするが、ヒンズは困惑しながらもミン教授と関係を持つ。日本語吹き替え版での上映となり、主人公ヒンズの声を「一週間フレンズ。」の山谷祥生が担当した。
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