「スクラップスクラッパー」クラウドファンディング製作発表会にオーディション希望者の姿も
2016年1月7日 07:30
[映画.com ニュース] 文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2014」に参加した5人の監督たちが立ち上げた「FILM FIVE」プロジェクト(http://film5-p.com/)の映画「スクラップスクラッパー」クラウドファンディング製作発表会が1月6日、都内で行われた。
オリジナルの“新感覚オムニバス映画”「スクラップスクラッパー」を制作するために再結集したのは飯塚俊光、加瀬聡、草苅勲、羽生敏博、吉野耕平の5監督。出演者はワークショップオーディションで決定するため、1月11日まで参加者を募集している。また、今回は、ネット経由で一般から資金調達を募るクラウドファンディングのプラットフォーム「MotionGallery」で製作費の一部を募っている。目標金額は100万円(http://eiga.com/official/motion-gallery/)。
「スクラップ スクラッパー」は、スクラップ工場を主な舞台に、クズのようなダメ人間たちの様々なドラマを、オムニバスでありながらひとつの物語、1本の長編映画として描くもの。各エピソードのタイトルは、飯塚監督が「美人局、さゆり。」、加瀬監督が「V」、草刈監督が「to be or」、羽生監督が「私の中の他人」、吉野監督が「ファミリーB」。各監督が担当するエピソードの主役や他の様々な役どころは、2月16日から28日に行われるワークショップを通して選出し、撮影は4月中旬から下旬にかけて行われ、今秋の劇場公開を目指している。
製作発表会には、ワークショップオーディション参加希望者に加え、クラウドファンディング支援者や支援を検討している人たちも詰めかけ注目度の高さをうかがわせた。各監督の挨拶に続き、プロジェクト立ち上げの経緯やクラウドファンディング活用の狙い、ワークショップの内容やキャスト・配役決定の流れ、各エピソードの内容などについて説明。「この5人でなくては成立しえない映画にしたい」などとそれぞれ意気込みを語り、クラウドファンディングを活用することで「俳優さんや支援者の方々と一緒に面白い映画を作り上げたい」とした。
MotionGalleryの大高健志代表は、「有名原作の映画化でないと製作費が集まらないような日本の映画制作環境をもっと豊かにしたいと思い、2011年にクラウドファンディングのプラットフォームをスタートした。これまで約500件の映画プロジェクトを扱い、そのうちオムニバス映画は3件あったが、今回のプロジェクトはこれまでのフォーマットを崩すとても魅力的な面白いチャレンジなので、是非役に立ちたいと思った」とし、「現在公開中の『恋人たち』や『ハッピーアワー』もワークショップから作られた映画で、2作品とも目標金額を達成したこともあり、新しい制作形態が生み出されつつあるのではないか」と語った。
なお、ワークショップオーディション参加希望の応募が定員を超え、急きょ特別クラスを増やして対応することが決定した。新鋭監督たちと可能性のある俳優たちの出会いが化学反応を起こし、クラウドファンディングを活用しながらコンスタントに映画を撮り続け、新しい映画を世に送り出していけるのか、注目されるプロジェクトだ。
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