小松菜奈、人生初の茶髪!真利子哲也監督作でキャバ嬢役に初挑戦
2015年12月20日 09:00
[映画.com ニュース] 人気若手女優の小松菜奈が、真利子哲也監督の商業映画デビュー作「ディストラクション・ベイビーズ」で人生初の茶髪でキャバ嬢役を熱演していることが明らかになり、妖艶な面持ちを浮かべる劇中カットが初公開された。
小松が、トレードマークともいえる黒髪を役作りのために生まれて初めて染め、キャバ嬢の那奈に息吹を注ぎ込んだ。“物の怪につかれた”ようにケンカを繰り返す主人公・泰良(柳楽優弥)、泰良と関わることで秘めていた暴力的な衝動を暴発させる裕也(菅田将暉)の遊びに巻き込まれるというヘビーな役どころを、体当たりで演じきった。
精神的にも体力的にも過酷なシーンが多かったが、撮影現場では生傷を作りながらも愚痴ひとつこぼすことなく乗り切ったという。小松は、自らの役どころを「私と名前が同じこの那なは、心の底から悪い女です」と説明。そして、「人生初めて髪の毛を染めたり、初めてアクションをしたりと、今までとはまた違う役に入る感じがしました。お芝居中はとにかく無我夢中で、記憶がそんなにありません。それほど気持ちに余裕がなく過酷なもので、逃げたいと思う事も多々あった事は間違いないです。こんなにも役を演じていて『孤独・恐怖・嫉妬・欺瞞』まったくポジティブな要素がひとつもない役…でも、やりがいはとてもありました」と振り返っている。
柳楽、菅田、小松、村上虹郎、池松壮亮ら若手実力派が軒並み出演する今作は、「イエローキッド」(2010)、短編「NINIFUNI」が国内外で話題を呼び、メジャーデビューが待望されていた真利子監督が、喜安浩平(「桐島、部活やめるってよ」)と共同で脚本を執筆した意欲作。映画の舞台となるのは、愛媛・松山。ケンカに明け暮れる泰良との出会いにより、若者たちが欲望と狂気に目覚めていくさまを描いている。
「ディストラクション・ベイビーズ」は、2016年5月に全国で公開。
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