ドル札を撒き散らし大熱狂!「マジック・マイクXXL One Dollar Bills上映」に行ってきた!
2015年12月17日 18:10
[映画.com ニュース]人気スター、チャニング・テイタムが超絶セクシーダンスを披露する男性ストリップ映画第2弾「マジック・マイクXXL」。劇中ではテイタム、マット・ボマー、ジョー・マンガニエロらイケメン俳優が女性客をキャーキャー言わせ、おひねりの1ドル札が舞い踊るパーティーショーが繰り広げられる。そんな狂騒を客席でも体験しようというアゲアゲ企画「マジック・マイクXXL One Dollar Bills上映」が12月12日に開催された。会場は数々のイベント上映を成功させてきた塚口サンサン劇場。その異様な盛り上がりを目撃してきたのでレポートします!
塚口サンサン劇場は以前からインド映画と一緒に歌って騒ぐ「マサラ上映」を実施しており、「スクリーミング“MAD”上映」と銘打った「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」の絶叫上映もいち早く実現させている。観客参加型イベントなら日本一のノウハウを持つ劇場だと言っていい。
今回の「One Dollar Bills上映」は「マサラ上映」や「絶叫上映」を「マジック・マイクXXL」に特化させたもの。騒いでよし、歌ってよし、クラッカーや紙吹雪は大歓迎。一番の特徴は、劇場オリジナルの「サンサン1ドル札」が配布され、映画の盛り上がりに合わせてまき散らしていいという点。
まずこの「サンサン1ドル札」のクオリティが高い、高すぎる! 本物の紙幣をコピーするのは違法行為だが、サンサン札は細部に至るまで映画や劇場ネタが刷り込まれたオリジナルデザイン。顔写真はチャニング・テイタムだし、ナンバーは劇場の電話番号。今も現役で稼働しているフィルム映写機の写真の下に「FUJI CENTRAL」とメーカー名まで刷り込まれているのが泣ける。
チケットは通常料金と同じ1500円なのにこのサンサンドルが全員に30ドル分配られる太っ腹。さらに追加用に50ドル分の札束とクラッカー4個のパッケージを100円で販売。売店では劇中の名セリフ「チートスと水でいくら?」にちなんでチートス+水のセットも売り出されていた。
さらにこの日のために特設の待合スペースを設置し、ドル札やポスターでデコレーションしてクイーン(劇中での女性客への敬称)たちをお出迎え。続々と集まってくるクイーンたち(キングの姿もチラホラ)のテンションも増していく。
実はこの日のために一般のお客さんまでもがオリジナル紙幣を準備しており、お客さん同士が交換したりおすそ分けしたりする闇マーケットが始まった! しかもどのお札にも創意工夫が凝らされて全種類コンプリートしたくなるクオリティだ。
上映時間が近づくと劇場の人の呼びかけでスクリーンへと案内される。「みなさま、マートルビーチ(クライマックスの舞台となるリゾート地)は地下2階になります」というアナウンスの徹底ぶりに惚れ惚れしてしまう。塚口サンサン劇場のスタッフはディズニーランドやユニバーサルスタジオで働いても超有能なのではないだろうか。
MCによる前説で、半分に近いお客さんが「マジック・マイクXXL」を初見なのだと判明。「XXL」はリピーターを生む中毒的な魅力を持った名作だが、どんな内容かもわからないのに「絶対に楽しいから」と人が集まってくるのはサンサン劇場の力だろう。「XXL」のファン、イベント上映の常連、そして面白そうな匂いを嗅ぎつけてやってきた一見さんたち全員が両手にドル札を握りしめ、いよいよ上映が始まった。
本編前の映画泥棒のキャンペーンCMでさえ手拍子が起こるノリのいい観客にとって「XXL」はご馳走に次ぐご馳走の連続。引退を決めた男性ストリッパーたちが最後のショーに出場しようと旅に出るロードムービー仕立てで、歓声を上げ、ツッコミを入れ、バンバンとクラッカーを鳴らしてドル札を投げまくる。
例の「チートスと水」ではバックストリートボーイズを合唱し、マット・ボマーがブライアン・アダムスの名曲「ヘブン」を歌い出せば一緒に唱和する。ラストステージの熱狂はスクリーンと客席が地続きとなり、床はニセのドル札で埋め尽くされた。名セリフ「ドル札のツナミに溺れたい!」がまさに現実のものになっていた。
上映終了後は速やかにみんなで客席を清掃。さらにこの夜、映画「EDEN」の上映に合わせて劇場ロビーをクラブ化するDJイベントを開催。ストリップショーの後はDJプレイに身体を揺らしながらチルアウトとどこまで気が利いているのか!
劇場を取り仕切る戸村さんに話を伺うと、チェーンではない地方の劇場ができることをやっていきたいと、映画ファンの要望をキャッチして実現させたイベントだという。行き届いた心配りと憎い演出。最近「塚口サンサン劇場」の名をよく耳にするのはこういうことかと納得の一夜だった。
劇場のある阪急塚口駅までは大阪のメインターミナル梅田駅からわずか10分。こんな便利な場所に映画好きのパラダイスがあるとは。今月19日(土)には「パシフィック・リム(吹)激闘上映リターンマッチ」を開催。客席を巨大ロボット“イェーガー”サイドと怪獣サイドに分けてプロレス観戦のように応援するのだという。気になった方はチケットが残っているかどうか劇場に問い合わせてみてください!(取材・村山章)
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
犯罪が起きない町で、殺人事件が起きた――
【衝撃のAIサスペンス】映画ファンに熱烈にオススメ…睡眠時間を削ってでも、観てほしい
提供:hulu
映画料金が500円になる“裏ワザ”
【知らないと損】「映画は富裕層の娯楽」と思う、あなただけに教えます…期間限定の最強キャンペーン中!
提供:KDDI
グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
【史上最高と激賞】人生ベストを更新し得る異次元の一作 “究極・極限・極上”の映画体験
提供:東和ピクチャーズ
予想以上に面白い!スルー厳禁!
【“新傑作”爆誕!】観た人みんな楽しめる…映画ファンへの、ちょっと早いプレゼント的な超良作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。