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アニメーションパートの魅力を解き明かす「わたしはマララ」特別映像が完成

2015年12月9日 17:00

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「わたしはマララ」アニメーションパートの一場面
「わたしはマララ」アニメーションパートの一場面
(C)2015 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

[映画.com ニュース]「不都合な真実」のデイビス・グッゲンハイム監督が、2014年に史上最年少でノーベル平和賞を受賞した17歳の少女、マララ・ユスフザイさんを取材した「わたしはマララ」の特別映像が公開された。ドキュメンタリーのなかに組み込まれた、アニメーションパートの制作意図が明かされている。

映画は、女性が教育を受ける権利を訴えたことで、15歳当時のマララさんがタリバンに頭を撃たれた事件を中心に、マララさんの生い立ち、父がつけた名前の由来、教育活動家になった経緯をインタビュー映像やアニメーションを用いて描く。

本作は、マララさんの故郷アフガニスタンの景色、父が語るマララさんの幼少期、マララさんの名前に関係する古い伝説などをアニメーションで表現。全編アニメーションではないにもかかわらず、アニメ界のアカデミー賞と称される第43回アニー賞で美術賞とアニメーション特別プロダクション賞にノミネートされるなど、高い評価を得ている。

特別映像では、グッゲンハイム監督ら主要スタッフが映像に隠されたこだわりや魅力を解説する。グッゲンハイム監督は、「アニメーションは挑戦だった。ドキュメンタリーとは正反対のものなので、プロデューサーたちは驚いていた」と告白。それでも、アニメーション表現は必要不可欠だったそうで「アニメならマララの物語を完璧に描ける。彼らの思い出の世界に命を吹き込みたかった」と述懐した。

アニメーションは手描き調の温かみのあるタッチが印象的だが、グッゲンハイム監督は意図を「マララ本人が描いてるようでもあり、寝る前に父親が聞かせる物語のようでもある」と説明。さらに、「人間味があって女の子らしい一方で、人が殺される様子も描かれている。彼らの冒したリスクを映像として伝えるとともに、世界を動かした美しさを表現する必要があった」と語る。世界の厳しい実状に、当時15歳の若さで立ち向かった少女の強さと彼女が置かれた過酷な状況を伝えるべく、スタッフがいかに苦心したかを解き明かす映像に仕上がっている。

わたしはマララ」は、12月11日TOHOシネマズ みゆき座ほか全国で公開。

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