「スター・ウォーズ」屏風が京都でお披露目!レイ&BB-8&カイロ・レンが風神雷神に
2015年11月30日 12:00
[映画.com ニュース] シリーズ10年ぶりの最新作「スター・ウォーズ フォースの覚醒」とコラボレーションした「風神雷神図屏風」が11月30日、京都・清水寺の御本尊宝前で初披露された。北海道・さっぽろ雪まつり、青森・田舎館村の田んぼアート、青森ねぶた祭り、鳥取砂丘の砂像アートなど、年間を通じて日本文化とコラボしてきた「スター・ウォーズ」。その集大成が、ユネスコ世界文化遺産である清水寺の舞台に登場した。
山田啓二京都府知事と、屏風を手がけた画家・山本太郎氏がライトセーバーを振り下ろすと幕が取り除かれ、デザインが明らかになった。ヒロインであるレイ、ドロイド・BB-8、悪役のカイロ・レンが、誕生から400年を迎えた“琳派”の代表作「風神雷神図」と融合。縦約1.7メートル、横約1.5メートルの屏風には風神のレイ、雷神のカイロ・レンが描かれており、生き生きとした躍動感ある仕上がりとなった。
伝統的な日本画の技法とユーモアを融合させた“ニッポン画”で知られる山本氏は、制作にあたり「レイの美しさを日本画の屏風に落とし込むために、美人画の美しさを合わせて描けるように気をつけました。BB-8はドロイドですが、ペットのような有機的な可愛らしさも持っていますので、愛らしいところをどう出すかが難しかった」とポイントを説明。さらに、「カイロ・レンは迫力のあるキャラクターなので、どうやって魅力を引き出すか、どうやって黒の色(濃淡)を描きわけていくかに腐心しました」と話し、山田知事も「琳派の『たらしこみ』という雲の技法がしっかり使われている。琳派と『スター・ウォーズ』の合体は、非常に価値がありますね。ぜひこの屏風を眺めに、京都においでください」とアピールに努めていた。
またこの日は、最新作タイトルになぞらえ、清水寺の森清範貫主が揮毫した「『覚醒』の書」も披露。丸みを帯びた字体はBB-8をイメージし、さらに天に向かって伸びる力強い“ハネ”は作品の成功を祈願しているそうで、式典を見守っていたストームトルーパーも大喜びの様子だった。
「『スター・ウォーズ フォースの覚醒』風神雷神図屏風」と「『覚醒』の書」は、12月8~15日に清水寺経堂で展示され、同18~29日には東京・汐留で開催のアート展「『スター・ウォーズ』の世界 フォース・フォー・ジャパン」で披露される。「スター・ウォーズ フォースの覚醒」は、同18日午後6時30分に全国一斉公開。
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