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チェス全米王者のこの男、天才か、変人か?「完全なるチェックメイト」特別映像

2015年11月19日 12:00

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奇行が目立つ天才をマグワイアが怪演
奇行が目立つ天才をマグワイアが怪演
(C)2014 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. Photo Credit:Tony Rivetti Jr.

[映画.com ニュース] 「スパイダーマン」シリーズのトビー・マグワイアが実在の天才チェスプレイヤーを演じた「完全なるチェックメイト」の特別映像が、このほど公開された。撮影風景と本編映像に加え、キャスト陣やエドワード・ズウィック監督のインタビューを収めている。

米ソによる東西冷戦時代、14歳でチェスの全米チャンピオンとなったボビー・フィッシャー(マグワイア)のエキセントリックな人物像にフォーカスしつつ、フィッシャーがチェス最強国ソ連(現ロシア)の絶対王者ボリス・スパスキー(リーブ・シュレイバー)に挑んだ全24局に及ぶ世界王者決定戦の模様をスリリングに描く。

マグワイアは、オファーを受けた理由を「国の威信のため戦う人々に興味があった」と説明する。本作では、報道陣の前に紙袋をかぶって現れるほか「条件が満たされない限りプレイしない」と試合をボイコットするなど、徹底的にわが道を行くフィッシャーを全身全霊で演じきっており、その内面を「かなりのプレッシャーだったと思う。被害妄想がどんどん増大していった」と考察。映像では、試合を間近に控え「静けさがほしい!」とわめく神経質なフィッシャーの姿や、弁護士に向かって「僕を監視か? あんたをクビにするぞ。すぐ次の奴が来る」と迫る姿が映し出される。

ズウィック監督は、そのキャラクターを「当時のボビーは世界屈指の有名人だ。ごう慢で、他人の考えなど気にしない。最初のパンクヒーローかもしれない」と解説。ズウィック監督にとって「天才的思考と狂気のぶつかり合いだった」フィッシャーは、“盤上の第三次世界大戦”と化した世界王者決定戦の狂乱のなかで次第に追いつめられていくが、ズウィック監督は「(本作は)ただの伝記映画とは違う。正気を失いかけてもなお勝とうとする人間の物語だ」と作品に込められたドラマ性を強調した。映像ではそのほか、シュレイバーと共演のピーター・サースガードがフィッシャーについて見解を述べている。

完全なるチェックメイト」は、12月25日から全国公開。

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