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紀里谷和明監督、“最愛の我が子”「ラスト・ナイツ」公開に感無量「命がけで作った映画」

2015年11月14日 18:10

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舞台挨拶に出席した紀里谷和明監督と伊原剛志
舞台挨拶に出席した紀里谷和明監督と伊原剛志

[映画.com ニュース] クライブ・オーウェンモーガン・フリーマンが共演した紀里谷和明監督のハリウッドデビュー作「ラスト・ナイツ」が11月14日、全国202館で公開され、紀里谷監督と伊原剛志が東京・TOHOシネマズ日本橋での舞台挨拶に立った。

監督デビュー作「CASSHERN」がハリウッドで高く評価された紀里谷監督はその後、アメリカで企画が立ち上がったものの、リーマン・ショックなどのあおりを受け頓挫。ハリウッドデビューまでの長い道のりを振り返り、「脚本をいただいたのが6年前。6年かかって今日を迎えることができました。本当に感無量でございます」と感慨深げ。さらに、客席を見渡し「多くの方が集まってくださり、心から感謝しております」と感謝を述べた。

一方、主人公ライデンの最大のライバル・イトーを演じた伊原は、オーウェン、フリーマンという英米の大物俳優との共演を「どの国の役者も真しに役に取り組む姿勢は変わらない」と真摯な眼差(まなざ)し。紀里谷監督も「『CASSHERN』『GOEMON』とCGが強かったが、今作は素晴らしい役者がそろったので、芝居に注力した」と明かした。

公開前のプロモーションとして、紀里谷監督が全国110カ所をめぐり、小さく折りたたんだチラシを忍ばせた名刺約4万枚を自ら配布したことが明かされた。紀里谷監督は「映画は自分の子ども。子どものためならなんでもする。まったく苦にならない」。さらに「命がけで作った映画です。本当に多くのキャストとスタッフの方々、多くの劇場、宣伝チーム、メディアに支えられました。そして今回はたくさんのボランティアの方々に協力していただきました。改めてお礼を申し上げます」と一礼。「この映画がこれからもっと大きな映画に育っていくことを願っています」と力を込めた。

映画は、政治が陥落した封建的な帝国を舞台に、主君の不当な死に報いるため、忠誠を誓った騎士たちが悪徳大臣に復しゅうする姿を描く。

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