80年代の青春時代にタイムスリップ!「カミーユ、恋はふたたび」ノエミ・ルボフスキーに聞く
2015年10月30日 08:30
[映画.com ニュース] ひょんなことから学生時代にタイムスリップした中年女性が2度目の青春を通して人生を見つめ直す姿を描いたロマンティックコメディ「カミーユ、恋はふたたび」が10月31日公開する。本作の監督、脚本、主演を務めたノエミ・ルボフスキーが作品を語った。
パリで暮らす40代の女性カミーユは、学生時代に出会い、結婚25年の夫から離婚を言い渡され、気分転換のために出かけたパーティで羽目をはずし過ぎて転倒し、意識を失ってしまう。やがて目を覚ましたカミーユは、自分の学生時代にタイムスリップしていることに気付く。中年の姿のままなのに周囲には10代に見えているカミーユは、今は亡き両親や楽しい友人たちに囲まれて、再び青春時代を生きるが……。
80年代に奇跡的にタイムスリップするカミーユ。ルボフスキー自身が80年代へのノスタルジーを感じているかと問うと「いいえ、感じていません」ときっぱり。「確かに“失うこと”を描いた映画なので、メランコリックな部分はありますが、ノスタルジーはないですね。私の青春時代はちょうど80年代だったので、ごく自然に、映画の設定も80年代になりました。私はその年代に、後悔というよりも数々の思い出があり、そうした思い出は、いまでも生き生きと鮮明に残っています。皆、若かりし頃は、あらゆるアンテナを外に向け、非常に神経過敏になっているものですよね。そして、その時代に聞いた音楽や共に過ごした人々の影響を受けた人生がずっと残っています」と語る。
そして、「時間というものは、私たちを全く違う別人にまで変えてしまうものなのだろうか。私たちの中に、変えることのできない部分はあり続けるのだろうか。もしそうなら、そうした変えることのできない部分は、友情や愛の中にあるのだろうか。私は、脚本を書きながら、そして映画を撮りながら、またカミーユを演じながら、自分が小さい頃から自問し続けていたこの問いに、絶えず立ち戻っていました」と本作の主題を明らかにする。
自身で演じた主人公の設定については「私は80年代を再構築しようとするのではなく、カミーユの思考の中に入ろうと努めました。私たちは彼女の“2度目の過去の人生”を旅するわけですから、そこには彼女が想像したことや思い出が持つ色や形を出したいと思いました。ですから、チーフカメラマンや美術担当、衣装担当には、思い出によって新たに見いだされた青春時代の若々しさ、エネルギー、ほとばしる感情を探してほしいと頼んだのです」と明かした。
「カミーユ、恋はふたたび」は10月31日、新宿シネマカリテほか全国順次公開。
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