現代版「ワイルドバンチ」にベネズエラ人監督ジョナサン・ヤクボウィッツ
2015年10月26日 11:15
[映画.com ニュース] 傑作西部劇「ワイルドバンチ」(1969)のリメイク企画に、ベネズエラ出身の気鋭ジョナサン・ヤクボウィッツ監督が起用されたことがわかった。
名匠サム・ペキンパー監督によるオリジナル版は、1913年の米テキサスとメキシコの国境を舞台に5人のアウトローたちの逃避行を描いた。米Tracking Boardによれば、米ワーナー・ブラザースが手がけるリメイク版は、舞台を現代の南カリフォルニア~メキシコ国境に移し、CIAと麻薬組織を巻き込んだ強奪作戦を描くようだ。脚本も担当するヤクボウィッツ監督は、デビッド・エアーとブライアン・ヘルゲランドが執筆した脚本を引き継ぐという。
もともと同作のリメイク企画は、トニー・スコット監督作として準備されていたが、スコット監督が12年に他界したために頓挫。その後、ウィル・スミスが製作・主演を務めると報じられたが、スミスはすでに企画から離脱しているようだ。
ヤクボウィッツ監督は、犯罪組織に誘拐されてしまったカップルの行く末を描いたクライムアクション「ベネズエラ・サバイバル」(05)が本国ベネズエラで大ヒット。エドガー・ラミレスとロバート・デ・ニーロの共演で、元世界チャンピオンのパナマ人ボクサー、ロベルト・デュランの生涯を描いた「Hands of Stone(原題)」が来年米国で公開される予定だ。
ハリウッドでは西部劇のリメイク企画が相次いでおり、米MGMが「荒野の七人」(ジョン・スタージェス監督)のリメイクをアントワン・フークア監督、デンゼル・ワシントン主演で進めているほか、米パラマウント・ピクチャーズは、ジョン・フォード監督の「リバティ・バランスを射った男」のリメイクに向け動き出している。