「KAMPAI!」日本酒試飲イベントがTIFFで開催! 200人の観客が乾杯
2015年10月25日 21:45

[映画.com ニュース] 日本酒を題材にしたドキュメンタリー「KAMPAI! FOR THE LOVE OF SAKE」と第28回東京国際映画祭がコラボレーションした「日本酒テイスティングイベント」が10月25日、東京・六本木ヒルズアリーナで開催。入場無料で名酒が試飲できるだけあって、会場では大勢の観客たちが行列を作った。
イベントには、本作の小西未来監督や、出演した岩手県「南部美人」の5代目蔵元・久慈浩介氏らが出席。この日は南部美人をはじめ、木下酒造の「玉川」、旭川高砂酒造の「国士無双」、奥の松酒造の「奥の松」、須藤本家の「山桜桃(ゆすら)」、鈴木酒造店長井蔵の「磐城壽」など、6社の日本酒が振る舞われ、小西監督の音頭により、約200人の観客がグラス片手に乾杯した。
イベントは映画の上映直後に開催。小西監督は「見た人が、その後にお酒を飲みたくなるような映画を目指したので、こうした場を用意して頂いて嬉しいです」とほほ笑み、「もともとはクラウドファンディングから始まりました。個人でこれが面白いと思って投げかけたものが雪だるま式に大きくなって、結果的にここまで結びついたことが、すごすぎて自分として現実感がないですね」と感無量の面持ち。一方の久慈氏は、青空のもと「天気がいい時、飲むのはビールではありません。日本酒です! この秋の季節に一番おいしいのは日本酒です! 六本木ヒルズを日本酒色に染めていきましょう!」と声高らかに宣言した。
アリーナ内には「東京映画食堂」も併設されており、一流シェフたちが手がけた料理を販売。思い思いの組み合わせで日本酒と料理を楽しむ観客の姿も見られただけに、小西監督は「こうしてほかの蔵元さんも紹介できる。もし海外で公開されたら、日本酒の需要も増える。そういう形で恩返しできたらと思っています」と思いを明かした。
以前は「日本酒が苦手だった」という小西監督だが、「日本酒を敬遠していた昔の自分のような人に、この映画を見てもらいたいです」と話す。さらに「日本酒のおいしさは、身近に知っている人がいないと外れを引いて嫌になってしまうことが多いと思います。僕も身近に飲んでいる人がいなくて、たまたま飲んだのが味気ないやつばかりでした。この映画を通じて、日本酒ってこんなにおいしいんだと気付けたんです」と語り、「これをきっかけに、この映画に出ているお酒でもいいですし、近所の日本酒バーでもいいですし、もう一度自分にチャンスを与えて、日本酒に足を踏み入れてほしいです」と真摯に呼びかけた。
「KAMPAI! FOR THE LOVE OF SAKE」は、2016年春に公開予定。第28回東京国際映画祭は、10月31日まで開催。
フォトギャラリー
関連ニュース
“幸福”に満ちた新世界から取り残されて――「ブレイキング・バッド」生みの親が仕掛ける「プルリブス」は先が気になってしかたがない【ハリウッドコラムvol.369】
2025年11月13日 21:00
スパイク・リー監督からの“詰問”に動揺 緊迫のやりとりを公開「今の若い世代がクロサワ映画を一度も観たことがない?誰の責任だ?」【ハリウッドコラムvol.367】
2025年9月6日 11:00
スパイク・リー監督、黒澤明作品との出合い&デンゼル・ワシントンとの信頼関係を明かす【「天国と地獄 Highest 2 Lowest」インタビュー】
2025年9月5日 09:00
映画.com注目特集をチェック
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー