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悲劇のバレリーナ、タナキル・ル・クラークの伝記映画製作へ

2015年10月20日 19:40

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タナキル・ル・クラーク
タナキル・ル・クラーク
Photo by Baron/Hulton Archive/Getty Images

[映画.com ニュース] 米ワインスタイン・カンパニーが、1950年代に活躍した米ニューヨーク・シティ・バレエのプリンシパルダンサーで、振付師ジョージ・バランシンの4人目の妻となったタナキル・ル・クラーク(タナキル・ルクレール)の伝記映画を製作すると、米Tracking Boardが報じた。

長身で美貌のタナキル(通称タニー)は、1929年に仏パリで生まれた。弱冠15歳でバランシンに招聘され、ニューヨーク・シティ・バレエに参加。プリンシパルダンサーとして活躍するとともに、バランシンとジェローム・ロビンスという当時を代表するふたりの振付師に、ダンサーとしてはもちろん、女性としても愛されたことで知られる。

その後バランシンと結婚したタナキルは1956年、バレエ団のヨーロッパツアー中にポリオに感染。下半身不随となり、27歳にしてダンサー生命を断たれた。医師からは、40歳まで生きられればいいほうだと宣告されたが、バランシンと離婚後も、タナキルはダンス・シアター・オブ・ハーレムの講師などをしながら、ひとり力強く71歳まで生き続けた。

タイトル未定の伝記映画のスタッフキャストは現在のところ未定。なお、2013年にはタナキルに関する長編ドキュメンタリー「Afternoon of a Faun: Tanaquil Le Clercq」が製作されている。

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