橋本環奈、初主演映画「セーラー服と機関銃」涙のクランクアップ!「あっという間の1カ月」
2015年10月19日 05:00
[映画.com ニュース] アイドルグループ「Rev. from DVL」の橋本環奈が映画初主演を飾った「セーラー服と機関銃 卒業」が、このほど群馬・高崎市内でクランクアップを迎えた。最後の撮影となったのは、主人公・星泉が過去に起こした“銃撃事件”の回想シーン。威勢よく「OK!」の声がかかり祝福の花束が贈られると、橋本は感激の涙を流しながらスタッフ・キャスト陣への感謝の言葉を口にした。
1981年に製作・公開され、社会現象を巻き起こした薬師丸ひろ子主演の映画「セーラー服と機関銃」のその後を描いた赤川次郎氏の小説を、前田弘二監督のメガホンで映画化。目高組の組長をつとめていた18歳の少女・泉は、組の解散後は商店街の「メダカカフェ」を切り盛りしながら、平穏な毎日を過ごしていた。ところがある日、モデル詐欺に巻き込まれた友人の相談を受けたことから、泉の周囲に不穏な空気が漂いはじめる。
この日の撮影は、叔父を殺された泉が、事を起こした浜口組の襲名式に殴り込む一連の場面だ。商店街を通り会場にたどり着いた泉は、目高組の3人の組員とともに障子を破って乱入し、桜吹雪が舞うなか激情に任せて機関銃のトリガーを引く。そして、硝煙がたちのぼる銃を振りあげ、恍惚とした表情で「カイカン……」とつぶやく。
約1カ月間にわたり高崎市内に住み込んだことに加え、髪を30センチカットし、身も心も泉になりきって駆け抜けた橋本。無事にクランクアップを迎えた安どからか、「緊張感、プレッシャーがたくさんあったのですが、そんななか挑んだ初日から、本当にあっという間の1カ月でした」と涙した。続けて「全てのスタッフ、出演者の皆さんのおかげだと思っております」と深々と頭を下げ、「1人でも多くのお客様にご覧いただけるよう、全力を尽くしてプロモーションしていきたいと思っております!」と熱く意気込んだ。
物語の象徴である機関銃を撃ったことについて、橋本は「1カ月間、星泉として演じ切ったなという思いと、悪を倒すという思いを、機関銃を撃つことによって昇華する気持ちでした」と込めた思いを明かす。さらに「撮影を終えた実感がなくて、絶対明日も集合場所にきてしまうと思うんです」と心境を語り、「あっという間でしたが、達成感があります。映画の完成がとても楽しみです!」と充実感をにじませた。
クランクアップ時に共演した大野拓朗、宇野祥平、武田鉄矢の3人も、一様に感無量の面持ち。目高組の組員・晴雄役の宇野は、「スタッフの皆さん、キャストの皆さん、オールアップお疲れ様でした! 今のシーンですごい興奮状態です。とにかく橋本環奈、最高!」と雄たけびを上げ、同じく組員・祐次役の大野も「橋本環奈、最高! 本当にこの伝説の作品に携わらせていただき、目高組の一員になることができて、素晴らしいスタッフの皆様とご一緒させていただき、リハーサルも含めて本当に幸せな2カ月間でした」と同調していた。
泉を補佐する若頭・土井役の武田は、「こんなに若いチームでやるのは久しぶりで、若さの勢いを連日感じて、本当にいいなあと思いました」とニッコリ。座長として現場をけん引しつづけた橋本を「この子の人生に、このスタートがよき目印のような思い出になればと、先に旅立った旅人として祈っております」とねぎらい、「環奈自身が、女優人生の第一歩をいつ振り返っても輝き続けるように、心から祈っております」とエールを送っていた。
「セーラー服と機関銃 卒業」は、2016年3月5日から全国で公開。
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