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キアヌ・リーブス、新たな当たり役「ジョン・ウィック」は「ミフネのような人物」

2015年10月16日 09:30

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続編の内容についても触れたリーブス
続編の内容についても触れたリーブス
写真:笠原修一

[映画.com ニュース] 米俳優キアヌ・リーブスが、主演最新作「ジョン・ウィック」を引っさげ来日を果たした。愛するものすべてを奪われた元暗殺者が、壮絶な復しゅう劇を繰り広げる姿はすでにファンの間で「キアヌ復活」と大きな盛り上がりを見せており、リーブス本人も「そう思ってもらえるなら、うれしいね。(日本語で)アリガトウ!」と熱い反響を得た喜びを語った。

かつて裏社会で名をとどろかせた伝説の殺し屋ジョン・ウィックは、妻に先立たれ、今は亡き妻が残した愛犬と平穏な生活を送る日々。しかし、ロシアン・マフィアの2代目に目を付けられ、愛犬と愛車の69年式フォードマスタングを奪われると、裏社会に舞い戻って復しゅうの炎を燃やす。「悲しみを抱えた内面が一番心に響いたね。復しゅうの物語であると同時に、奪回を描いているんだ。だから、アンチヒーローでありながら、誰もが共感できる主人公を模索した。寡黙だけど有言実行……ミフネ(三船敏郎)を意識した部分もある」。

メガホンをとるのは、「マトリックス」3部作でアクションやスタントコーディネーターを手がけたチャド・スタエルスキ。ガンアクションとカンフーを融合させた格闘術「ガンフー」を軸にした斬新なアクション描写も大きな見せ場で、リーブスは「監督はカット割りや編集でごまかさず、長回しにこだわっていた。観客が『今、何が起こった?』と戸惑うほど、今までにないアクションが数多くあるはずだよ」と自負する。久しぶりのアクション挑戦だったが「意識的に離れていたわけじゃないし、アクション映画は好きなんだ。ただ、説得力があり、感情に訴えかける脚本にはなかなか出会えないから」と本作のシナリオを絶賛した。

早くも続編の製作が決定しており、今月中にもクランクインする予定だ。リーブスは「この映画には、一般社会とアンダーグラウンド、武骨さとコメディ的な要素、モダンだけどどこか懐かしいといった二面性が絶妙にミックスされた“異質さ”がある。続編ではそんな魅力を受け継ぎつつ、ジョン・ウィックの過去をより深く掘り下げることになりそうだよ。つまり、過去に追われるジョンを演じるんだ」と語る。

暗殺者として独自の美学を貫くジョンを演じる「俳優」キアヌ・リーブスの美学とは? 「常に役柄を通して、真実に忠実でありたいと思うね。今でも現場で『アクション』の声がかかる瞬間が一番好きだし、一丸となって撮り上げたシーンが納得いくものであれば、苦労も報われるし、充足感を覚えるよ」。

ジョン・ウィック」は現在公開中。

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