趣里、主演映画「東京の日」両親に見せる?の質問に困惑「2人とも忙しいので…」
2015年10月13日 21:15
[映画.com ニュース] 俳優・水谷豊と女優・伊藤蘭の長女で女優の趣里の主演映画「東京の日」の完成披露試写会が10月13日、都内で行われた。趣里は共演の佐々木大介、渡辺真起子、香川京子、池田千尋監督とともに舞台挨拶。「一歩を踏み出してみようかなって勇気をもらえる映画になっていると思います」と満足げに話した。
登場人物はほとんど池田監督による当て書きで、趣里は勢いだけで上京し偶然知り合った男性の家に転がり込むワケアリの女性役。ドラマで1度仕事をして以来、映画での再会を約束していたそうで、「やっと監督と一緒の仕事が実現できた。けっこう激しくて、普段は言いたくても言えないようなことも口にするので、見習わないといけない部分もあって、池田さんの思いを感じられる女性を演じられてうれしかった」と笑顔で振り返った。
劇中では「なごり雪」を歌うシーンもあるが、水谷や元「キャンディーズ」の伊藤にアドバイスを受けることはあまりないという。それでも、「日々の生活を見ていてもそうですし、役者としての姿勢を小さい頃から見て育っているので勉強になっています。刺激にもなります」と話した。
両親に見てもらいたいかという質問に戸惑った表情を見せると、渡辺が「え~っ。見てもらおうよ」と後押し。だが、「2人とも本当に忙しいので…」と両親を慮っていた。
また、「東南角部屋二階の女」に続く池田監督作品となる香川は「しばらくぶりでご一緒できて幸せでした」としみじみ。スナックのオーナーという役どころだったが、「私はお酒が飲めないので、スナックの存在を知らなかったもので。こういう所で皆さんがくつろいでいるんだって、監督がスナックを好きだという意味が分かって勉強になりました」と、意外な“初体験”を披露していた。
「東京の日」は、池田監督が演出した舞台「東京の空」、「東京の歌」に続く“東京3部作”の最終章。勢いだけで上京してきたアカリと、その日暮らしのような生活を送る本田が共同生活を送る過程で愛に気づいていく温かなラブストーリー。10月31日から東京・ユーロスペースほか全国で順次公開される。