園子温監督、トリンドル玲奈のハリウッド進出に太鼓判「めったにいない女優!」
2015年10月8日 15:10
[映画.com ニュース] カナダ・モントリオールの第19回ファンタジア国際映画祭で最優秀作品賞と審査員特別賞を受賞した「リアル鬼ごっこ」の園子温監督と最優秀女優賞を受賞したトリンドル玲奈が10月8日、都内のスタジオで会見した。
園監督は、「トリンドルは受賞して当然」と“女優・トリンドル玲奈”を絶賛。「彼女のことはテレビでしか見たことなかったから、演技を見るまでは『この人、大丈夫かな?』って不安だった。でも蓋を開けたらすごい役者で驚いた。計算でない、本気の演技ができる人。プリミティブな芝居ができる人」と魅力を語り、「そういう女優はめったにいない。いいもん見つけたなと興奮しました」と太鼓判を押していた。
さらに「クランクインの前、トリンドルは『死ぬ以外ならなんでもやります』と涙を流しながら言っていた。それに感動して、僕も身が引き締まった」と明かす園監督。「だから最近は厳しくするのをやめていたが、久しぶりに泣かしていこうと思った」と振り返った。これに対しトリンドルは、「怒られるつもりで現場に入りましたが。人生のなかで初めて怒られ、怒鳴られた現場でした」と苦笑い。すかさず園監督が「でも、愛があるから怒るんですよ」とフォローすると、トリンドルは「本作を経験して、相手の芝居によって自分の演技も変わってくることや、テイクごとに違う演技が生まれることを学びました」と、園監督の“愛のムチ”に感謝を述べた。
本作は韓国、香港、マカオ、タイ、ドイツ、スイス、オーストリアと、7カ国で公開が決定しているが、記者から「ハリウッド進出は?」と問われると、園は「トリンドルならいけると思いますよ、ハリウッド」と断言。「じゃあ、行きます……」と自身なさげなトリンドルに対し、園監督は「この間ロサンゼルスに行ったら、本作が上映されていた。劇場から出てきたアメリカ人が、『トリンドルすげー!』って言っていたから大丈夫!」と背中を押していた。
この日は、10月にスペインで行われる第48回シッチェス国際映画祭で、園監督がリスペクトすべきクリエイターに贈られる「タイムマシーン・アワード」を受賞したことが発表された。園監督は「これは、アカデミー賞でいうと名誉賞のような賞。功労賞のような賞でもあるので、まだ若手のつもりの僕がいただくのは早い」と恐縮しながらも、「過去の受賞者であるサム・ライミ、クエンティン・タランティーノ、ギレルモ・デル・トロらそうそうたるメンバーと同じ賞をいただけて嬉しい」と喜びを語った。
「リアル鬼ごっこ」は、山田悠介氏の累計発行部数200万部を超えるベストセラーを、トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜のトリプルヒロインで新たに映画化したスリラー。全国のJK(女子高生)が「あなたたちはちょっとふてぶてしいので、数を減らすことにします」と宣告され、何者かに惨殺されていく恐怖を描いた。プレミアム・エディションは5700円、DVDが4700円、全6シリーズ収録のブルーレイBOXが1万560円(すべて税抜き)で、11月20日から発売(レンタルも同時スタート)。
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