柄本佑、「GONIN サーガ」は第1作を知らない人でも「その世界に引きずり込んでくれる」と自信
2015年9月22日 06:00
[映画.com ニュース] 社会からつまはじきにされた5人組による現金強奪事件の行方を描いたバイオレンスアクション「GONIN」(1995)の、約20年ぶりとなる続編「GONIN サーガ」の公開を前に、本作の出演者で、「朝起きたら映画.comのニュースをチェックするのが日課」というほど映画.comヘビーユーザーの柄本佑がインタビューに応じた。
「GONIN サーガ」は、第1作の19年後が舞台。5人組の強盗が起こした暴力団襲撃事件によって運命を狂わされた組員の息子たちが、暴力団・五誠会を相手取り、壮絶な復しゅうに身を投じていく。襲撃事件に深い因縁を持ったルポライター役に扮した柄本のほか、東出昌大、桐谷健太、土屋アンナ、安藤政信が新たに出演。前作に出演し、度重なる病と体調不良で俳優業を引退していた根津甚八が、本作限りの復帰を果たした。
メガホンをとった石井隆監督とは「フィギュアなあなた」(13)に続いてのタッグとなる柄本は、同作の撮影前に「GONIN サーガ」の話を聞いたと明かし、「『フィギュアなあなた』の撮影は、(本作に出演できるかどうかの)試験だったと思う」と語る。本作で柄本が演じた森澤は、復しゅうに取りつかれた主人公・勇人(東出)らの導き手となるキーキャラクターだが「(石井監督に)がっかりだけはされたくないから、初日は緊張した」と“試験”をクリアしてもなお謙虚な姿勢を見せた。石井監督については、「(キャスト・スタッフ関係なく)各々に考えさせる」作り手だと語る。「本番を4回くらい最初から最後まで通すんです。2台カメラがあって、動きは違ってもいいから、やりたいようにやってくれればいいよという感じ。すごく考える場を与えてくれるんです」と苦労はありつつも、俳優として充実した現場であったと振り返った。
そんな柄本にとって、こん睡状態で寝たきりの襲撃犯・氷頭に扮した根津との共演はかけがえのない思い出になったそうで「本番が始まったら、石井監督が(ベストな体調ではない根津に対して)『根津さん! お芝居して!』って叫んでいるんですよ。そこには石井監督の覚悟があるし、それに根津さんが応えようとしている姿に涙が出そうになりました。そんな現場を目の当たりにできたことはすごく幸せなことだと思います」と感慨深げに語った。
独特なセリフ回しや照明が石井作品の魅力と語る柄本は、「石井監督の作品は、世界が確立されているので、何も考えずに見ていればその世界に引きずり込んでくれます。お話を追いかけていくよりも、ビビッドに見せられる感じだから、単体で見てもいい。石井監督を知らない若い方が見たら、“石井ワールド”に興味を持ってもらえるはずです」と誰もが楽しめる開かれた作品でありながらも、監督ならではの“色”がしっかりと反映されていると強調した。
「GONIN サーガ」は、9月26日からTOHOシネマズ新宿ほか全国公開。
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