辛酸なめ子がイタリアの恋愛事情を分析「イタリア男と付き合うのは“動物を飼う感覚”」
2015年9月16日 16:00
[映画.com ニュース] 「あしたのパスタはアルデンテ」のフェルザン・オズペテク監督の最新作「カプチーノはお熱いうちに」の30歳以上限定試写会が9月15日、東京・渋谷の映画美学校で行われ、コラムニストの辛酸なめ子と映画ライターのよしひろまさみち氏が出席。映画から学ぶ「イタリア男女の恋愛術」について、トークを繰り広げた。
よしひろ氏は本作を、「イタリア人は、常に人生をエンジョイしていて、暗いことを考えない。そんな陽気さがよく描かれている」と解説し、「闘病映画なのに、悲壮感がないのがすごい!」と絶賛。一方の辛酸も、「見終わった時にポジティブな気持ちになるのが不思議」と同調。さらに「伏線が雑なのがイタリア映画らしくていい」と分析すると、よしひろ氏は辛酸の観察眼の鋭さに「さすが!」と感心しきり。
辛酸は、主人公エレナの夫・アントニオを例に挙げ、「イタリア男性は、日本人はないフェロモンがすごい。アントニオは、室伏広治さんと市川海老蔵さんとみのもんたさんを足したようなギラつき感。あのギラギラ感は、日本人の濃い人を3人合わせて丁度いいくらい」とイタリア男性の魅力について独自の見解を語り、会場を笑わせた。
さらに辛酸は、イタリア男女の恋愛事情について「主人公エレナもそうだが、イタリア女性は自立心が強く、キャリア志向の方が多い。お互いキャリア志向では癒しもないし、殺伐としてしまう。だからイタリア男性は、アントニオのように働かずだらだらしてる人が多いのかも」と分析し、「家に脱力してる存在がいると、動物を飼っているような感覚で癒されるのでは」と結論付けた。これには思わずよしひろ氏も吹き出し、「動物っていうか、イタリア男の場合は野獣だけどね」とツッコんだ。
南イタリアの街レッチェのカフェで働く主人公エレナが、同僚シルヴィアの恋人であるアントニオと恋に落ち、周囲に波乱を起こした末、結ばれる。13年後、結婚した2人の間には2児が誕生し幸せな日々をおくっていたが、ある日エレナが乳がんの診断を受ける。9月19日から公開。
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