樹木希林×河瀬直美監督作「あん」、トロント国際映画祭に正式出品決定!
2015年9月6日 23:15

[映画.com ニュース] 樹木希林主演、河瀬直美監督作の映画「あん」が、カナダで開催される第40回トロント国際映画祭のコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門に正式出品されることが決定した。北米プレミア上映にあわせ、樹木と河瀬監督が現地入りすることも決まっている。
ドリアン助川氏の同名小説を「殯の森」などの河瀬監督が映画化した本作は、5月30日の封切り後、77館規模の公開ながら累計観客動員40万人を突破。第68回カンヌ映画祭では、ある視点部門のオープニング作品として上映された。2014年に旭日小綬章を受章した樹木のほか、永瀬正敏、市原悦子、樹木の孫娘である内田伽羅らが出演している。
正式出品にあたり、河瀬監督は「世界を代表する現代の作家という位置づけに『あん』を選んでいただいたことを誇りに思います」と喜びを明かす。同映画祭は米アカデミー賞の前しょう戦としても知られるが、「“アカデミーに一番近い映画祭”と言われながらも“市民の映画祭”と称賛される、たくさんの映画が世界から集まるトロントへ、『徳江』の遺したメッセージを樹木希林さんとともに伝えに行ってきます」と意気込んでいる。
また、同映画祭のアーティスティック・ディレクター、キャメロン・ベイリー氏からのコメントも寄せられ、「河瀬監督はまたしてもこの『あん』で素晴らしい洞察力と美を映画に焼き付けています」と絶賛。そして、「河瀬直美監督と素晴らしい女優・樹木希林がトロント入りすることに感激しています。トロントは毎年豪華なゲストを招待していますが、このような素晴らしいゲストの参加は映画祭にとって特別なもの」と歓待の念を示している。
「あん」は、ハンセン病を患っていた徳江がどら焼き屋で働き始め、風評や差別に翻ろうされながらも、生きることの意味を伝えていく姿を描く。第40回トロント国際映画祭は、現地時間9月10~20日に開催。
(C)2015映画「あん」製作委員会/COMME DES CINEMAS/TWENTY TWENTY VISION/ZDF-ARTE
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