マノエル・デ・オリベイラ監督幻の傑作「アンジェリカの微笑み」12月公開
2015年9月4日 12:00

[映画.com ニュース] 今年4月に106歳で死去するまで、現役最高齢の映画監督として知られたマノエル・デ・オリベイラ監督が101歳の時に発表し、映画ファンから幻の傑作として公開が待ち望まれていた「The Strange Case of Angelica」が、「アンジェリカの微笑み」の邦題で12月に劇場公開することが決定、このほどポスター画像がお披露目された。
第63回カンヌ映画祭ある視点部門オープニング作品として上映された本作は、オリべイラ監督が1952年に脚本を執筆し、映画化されないまま半世紀以上の歳月を経て、監督自らの手で現代の物語として完成させた。夭逝した絶世の美女に心を奪われた写真家の青年の愛を描く。
ドウロ河流域の小さな町で、カメラが趣味の青年イザクは、若くして死んだアンジェリカの写真撮影を依頼され、町でも有数の富豪の邸宅を訪れる。白い死に装束に身を包み、花束を手に抱えて横たわる娘にカメラを向けると、その美しい娘は、突然まぶたを開き、イザクに微笑みかける。その瞬間、イザクは雷に打たれたように恋に落ちてしまう。
「アンジェリカの微笑み」(http://www.crest-inter.co.jp/angelica)は12月、Bunkamuraル・シネマほか全国公開。
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