106歳、世界最高齢の映画監督 マノエル・デ・オリベイラ監督が死去

2015年4月2日 23:12


2010年第63回カンヌ映画祭に参加した マノエル・デ・オリベイラ監督
2010年第63回カンヌ映画祭に参加した マノエル・デ・オリベイラ監督

[映画.com ニュース] 世界最高齢の映画監督として知られるポルトガルのマノエル・デ・オリベイラ監督が4月2日(現地時間)死去したと、プロデューサーのルイス・ウルバーノがAFPに発表し、仏メディアが報道した。106歳だった。

1908年生まれのオリベイラ監督は無声映画時代の1931年に監督デビュー。80年代からはほぼ1年に1本のペースで作品を製作し、99年製作の「クレーヴの奥方(1999)」は第52回カンヌ映画祭審査員賞を受賞。2008年、第61回同映画祭で生涯功労賞を受賞。50作品を超える長編と、ドキュメンタリーを発表している。

最新作は2012年製作の「家族の灯り」と、オムニバス映画「ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区」の中の1話「征服者、征服さる」。10年製作の「アンジェリカ(仮題)」が今年日本公開予定。

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マノエル・デ・オリヴェイラ監督がゲーテの戯曲「ファウスト」を元に着想した作品。ジョン・マルコビッチとカトリーヌ・ドヌーヴの演じる夫婦の愛と、誰の心にも棲む悪徳を描く。
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ラファイエット夫人による17世紀のフランス古典文学を、「アブラハム渓谷」の巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ監督が舞台を現代の上流階級の集う社交界に移して描いた文芸恋愛ドラマ。

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