奥田瑛二、エロス追求の「赤い玉、」で共演の大胆3女優に太鼓判「応援してと切に願う」
2015年8月25日 21:10
[映画.com ニュース] 高橋伴明監督の最新作で、俳優の奥田瑛二が主演する映画「赤い玉、」の完成披露試写会が8月25日、都内で行われ、2人は不二子、村上由規乃、土居志央梨の出演した3女優とともに舞台挨拶に立った。
京都造形芸術大学映画学科の教授でもある高橋監督が、「今の若いヤツは性表現から逃げている。それじゃいかん」と思い立ち、教え子をスタッフに起用したR18(18歳未満入場不可)の意欲作。性と老いに翻ろうされていく主人公の大学教授を演じた奥田も、「今の日本映画には、エロティシズムが皆無に近い。同世代として憂慮していたし、同い年として脱ぐしかないと思った」と呼応したという。
女優陣は、いずれも奥田の人生に波風を立てる重要な役どころ。理解のある愛人に扮した不二子は、激しいベッドシーンもあり「体当たりさせてもらいました。ベッドシーンでは、奥田さんは開けっ広げな方なので、カットがかかった瞬間にスタッフの女の子がバサッとバスタオルを投げ掛けていたのが印象に残っています」といたずらっぽい笑みを浮かべた。
対する奥田は、「開けっ広げでありながら、演じる時は繊細。女優としてきちっとリスペクトして、僕なりにケアをさせてもらいました」と余裕の表情。女優デビュー作で奥田を惑わせる女子高生役に抜てきされた村上には、「百戦錬磨の私が見ても、多岐にわたってビックリするくらいよろしい。まだ大学2年生だけれど、完ぷなきまでに成立している」と最大級の賛辞を送った。
愛人を志願する学生役で、3月に大学を卒業したばかりの土居にも「“愛人にしてください”というセリフでは、“ああ、なれよ”と言いそうになるくらいドキッとした」と高評価。その上で、「見た人、特に若いヤツがどう思うかがテーマ。メジャーでは撮れない映画が本当にいい映画だと強烈に感じられるはず。そして、この3人を応援していただきたいと切にお願い申し上げます」と挑発気味に訴えていた。
「赤い玉、」は、新作がなかなか撮れない映画監督が、1人の女子高生に目を奪われたことから現実と虚構の境界を見失っていく世界を大胆な性描写とともに描く人間ドラマ。9月12日から全国で順次公開される。
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