伊藤計劃小説をアニメ映画化「虐殺器官」声優に中村悠一、櫻井孝宏ら結集!
2015年7月23日 18:00

[映画.com ニュース]夭折の小説家・伊藤計劃さんが残した作品をアニメ映画化する「Project Itoh」の1作「虐殺器官」の声優陣が発表された。「マクロスF」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の中村悠一が主人公クラヴィス・シェパード、「コードギアス 反逆のルルーシュ」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の櫻井孝宏が“虐殺王”ジョン・ポールを担当する。
物語は、クラヴィスら米国軍特殊作戦部隊が、世界で紛争の種をまいているとされる言語学者ジョンを追う姿を描く。原作は、2009年に34歳で死去した伊藤さんが07年に発表したデビュー作。中村は、昨年オーディションに参加したそうで「当時34歳の自分は、このタイミングで伊藤計劃氏の作品へ参加できるかもしれないという事に、不思議な縁を(勝手に!)感じていました」と振り返った。
そして、「軍人であるクラヴィスが自身の世界で何を感じどう行動していくか。たった一つの言葉が生み出すもの。ほんの少し、自分の今いる場所から、壁一枚隔てた先で現実に存在する『死』というものを彼が認識した時、『虐殺器官』と出会った時に、一体何を思うのか。観終わった後、幾通りもの解があると思います。ハッピーエンド? バッドエンド? 全てを劇場で確かめていただければ幸いです。そして世界は『ハーモニー』へ」とコメントを寄せている。
ほかに、人気海外ドラマ「SHERLOCK」などベネディクト・カンバーバッチの吹き替えで知られる三上哲が特殊部隊員ウィリアムズ、石川界人がリーランド、梶裕貴がアレックス、大塚明夫が上司のロックウェル大佐、小林沙苗がジョンの元教え子ルツィア・シュクロウポヴァ役に決定した。
「虐殺器官」は、「機動戦士ガンダム」シリーズのキャラクターデザイン、コンテなどを担当してきた村瀬修功監督が脚本を兼ね、登場人物に新たな解釈を加えながら映像化に挑む。イラストレーターのredjuiceがキャラクター原案、「サムライフラメンコ」の「manglobe」がアニメーション制作を行う。11月13日から全国で公開。また「屍者の帝国」は10月2日、「ハーモニー」は12月4日からスクリーン登場する。
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