木村拓哉「HERO」初日に14年分の思いを語る「続くかはきっと皆さん次第」
2015年7月18日 13:48
[映画.com ニュース] 木村拓哉主演の人気ドラマを8年ぶりに映画化した「HERO」が7月18日、全国443スクリーンで公開初日を迎え、木村をはじめ共演の北川景子、杉本哲太、八嶋智人、濱田岳、小日向文世、吉田羊、正名僕蔵、松重豊、角野卓造、鈴木雅之監督が東京・シネマメディアージュお台場での舞台挨拶に出席。木村が会場後方から登場すると、約600人のファンからは割れんばかりの歓声が沸き起こった。
今作は一般の完成披露試写会などを実施しなかったため、この日の観客が映画の“最初の目撃者”となった。木村は、満場の客席を見渡し「僕らキャスト・スタッフが気持ちを込めて作らせて頂いた今回の映画『HERO』、受け取ってくれて本当にありがとうございました」と挨拶し、「昨日までは(今作は)僕らのものと自負していましたが、今日をもって客席に座られている皆さんのものになります。皆さんなりの楽しみ方をしていただければいいなと思っています」とほほ笑んだ。
さらに、「(シリーズが)このまま終わるのか、続くかはきっと皆さん次第だと思います。僕らがワンカットワンカット積み重ねた本編を、たくさんたくさん楽しんでください」と続編の可能性をファンに委ねた。そして、14年間変わることのなかったタイトルに込められた思いを、「特定の人がヒーローということではなく、その場に存在する人、今日で言えば壇上にいる皆や、客席に座ってくださっている皆さんも、その1人ということと、僕は考えています」と明かした。
また登壇陣には「キャストの中でドSだと思う人は?」という質問が寄せられ、北川は「木村さん!」と回答。「超ド級のSだと思うとご自身でおっしゃっていた」と語ると、木村は「それぞれの取調室で、間が持たないんですよ。(北川演じる)麻木千佳がどうしようとやっていると、(木村が)『ジタバタしてんじゃねえよ』と。『何でそういうこと言うんですか』と言われたので、『テラ級ドSだからお前黙ってろよ』と言いました」と釈明していた。
型破りな検察官・久利生公平が活躍する人気シリーズ。単純な交通事故と思われた事件が、大使館裏で起こったことに疑問を持った久利生が治外法権、外交特権などの障壁に立ち向かっていく。