桐山漣、夢半ばに故郷へ帰る若者を等身大で演じた「群青色の、とおり道」
2015年7月10日 13:45

[映画.com ニュース] 今年2月に30歳の誕生日を迎えた桐山漣。6月から3か月連続で出演映画が公開され、7月より放送開始のドラマ「まんまこと~麻之助裁定帳~」では連ドラで初の時代劇に挑戦するなど、活躍の幅を広げている。中でも2年ぶりの主演映画「群青色の、とおり道」では夢半ばに故郷へと帰ってきた主人公を等身大で演じ、新たな一面を見せている。
勘当同然に家を飛び出し、ミュージシャンを目指して上京した佳幸が10年ぶりに群馬に帰郷する。変わらぬ友情で迎えてくれる同級生たち、10年分の年齢を重ねた家族、そして自分。音楽への未練を残しつつ、これからを模索する。
「どこにでもありそうな、ありふれた物語」。そう言いつつも、桐山はそこに不思議とひかれた。「自分とジャンルは違えども同じ“夢追い人”で、就職もせず保障もなく、孤独や不安を抱えながら夢を追う気持ちなど、この仕事をしているからこその共感ももちろんありました。でもそれだけではなく、同じような思いを抱えている人って、すごく多いと思うんです。僕自身、『こうしておけば』とか『もっとこうしたい』と感じつつもできなかったり、常に失敗と成功を繰り返してる。なかなか思う形にならないモヤモヤや葛藤を抱えて…という部分にやはり強く共感しました」。
多くの人にとって実は隣り合わせの身近な物語。だからこそ「何かを意識するのでなく、そこにちゃんといること」を大切に演じた。「特別なワードを強調したり、分かりやすく伝えようとするのではなく、歌も含め“生々しさ”を感じてもらいたかった」と語る。
(C)「群青色の、とおり道」製作委員会、太田市「仮面ライダーW」の主役を勝ち獲り、その後も漫画原作の“イケメン”を演じることが多かった桐山にとって、ようやく巡ってきた身近で等身大の主人公役でもあった。
「以前は『この役は桐山くんだとカッコよすぎちゃうかな』と言われることもありました。やはりイメージはつきものですし、自分でも意識せずに縛られている部分もあったのかも。でも30歳になって、どう見られるかなんていうのはもうどうでもいい。作品の中で地に足をつけてその人を生きたいという思いが強いです。“イケメン”というイメージがあるなら、それを逆手にとって、いろいろトライしていきたい。『仮面ライダー』の後、『本当にこれが自分のやりたい仕事なのか?』と迷った時期もありましたが、もう転職は考えたくない(笑)。この仕事で生き残っていくしかない。覚悟を決めて作品に向き合えるようになったと思います」。
年齢的には父親役が舞い込んできてもおかしくない。「やってみたいですね。どうしても幼く見られがちで、なかなか来ないんですが(笑)。こないだ、すこし歳の離れた若い女優さんと同年代のカップル役をやったんですが、干支を聞いたら同じでした(笑)。そんなところも含めて、いまは楽しんでやってます!」。
「群青色の、とおり道」は、7月11日全国公開。
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