戦後70年特別企画 岩波ホールで黒木和雄監督の「戦争レクイエム」4作品を上映
2015年7月5日 13:30

[映画.com ニュース] 東京・神保町の岩波ホールで8月1日から21日まで、戦後70年特別企画として、黒木和雄監督の「TOMORROW 明日」(1988)、「美しい夏キリシマ」(2002)、「父と暮せば」(04)、「紙屋悦子の青春」(06)の4作品が上映されることが決まった。期間中は毎日、夜の上映回で黒木監督の短編「ぼくのいる街」(89)が併映される。
30年に宮崎県で生まれ、戦時下で少年期を過ごした黒木監督は、06年4月に他界するまで、キャリアの後期から晩年にかけて戦争を題材にした作品を多く手がけた。
中でも、長崎の市井の人の原爆投下までの24時間を描いた「TOMORROW 明日」、自身の少年時代をモチーフに、終戦間近の日本の様相を描いた「美しい夏キリシマ」、そして井上ひさしの舞台を映画化し、広島の原爆で生き残ったことに負い目を感じる女性と、彼女の前に幽霊となって現れた父親の4日間をつづった「父と暮せば」は、「戦争レクイエム3部作」として広く知られる。
今回の上映では同3部作に加えて、太平洋戦争末期の鹿児島を舞台に、純朴な娘の淡い恋や友情を描いた黒木監督の遺作「紙屋悦子の青春」も上映する。
さらに期間中の毎日、午後6時30分上映回には、黒木監督の劇場未公開作品「ぼくのいる街」も併映。同作は、現代(89年)の銀座によみがえった、戦時の空襲で亡くなった少年の姿を通し、昭和の戦争の時代を写しだす短編作品となっている。
(C)1988 ライトヴィジョン・創映新社・沢井プロダクション
フォトギャラリー
関連ニュース




堤真一×山田裕貴、戦争を語り継ぐきっかけに……「戦後何年だろうが」「人間ってすぐ忘れてしまうから」【「木の上の軍隊」インタビュー】
2025年7月25日 15:00


映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント