本郷奏多、主演ドラマ「アカギ」への信念告白 ファン以上に「原作を愛する」
2015年6月23日 15:30
[映画.com ニュース]福本伸行氏による人気麻雀漫画を実写ドラマ化した「アカギ」の制作発表会見が6月23日、東京・港区のスカパーJSATであり、主演の本郷奏多、共演の津川雅彦、田中要次、神保悟志が、劇中衣装で出席した。
「賭博黙示録カイジ」などで知られる福本氏が、1992年から「近代麻雀」で連載を続けている麻雀漫画の金字塔を実写ドラマ化。主人公・赤木しげる(アカギ)と宿敵・鷲巣巌が、ガラス牌の使用を含む特殊麻雀で、血液と財産を賭けて死闘を繰り広げる一夜を描く。
「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」など、漫画原作の作品に多く出演する本郷は、「原作ファンの人たちと同じかそれ以上に原作を愛するという心が、重要なのかと思う。実写化されてどうやってほしいか、どういうことをやってほしくないかはファンの目線で見ればわかるので、それを選択していれば次につながってきたのかなと思う」と信念を告白。悪魔的な才気で相手を追い詰めるアカギを演じるにあたり、髪を実際に脱色したといい、「作品を読んでいて一番感じたのは、ものすごい低い体温のなかに、ものすごい情熱があるキャラ。『何を考えているかわからない』ことを一貫していくことで、アカギが熱くなった瞬間をギャップで表現できると思う」と工夫を明かした。
一方、神がかり的な剛運を持つ雀鬼・鷲巣役の津川は、「ようこそ」と威厳たっぷりに挨拶。原作では、鷲巣のセリフ回しやリアクションが印象的なだけに、田中は「津川さんがすごい演技を見せてくださいます。鷲巣役ですからはじけた部分を見せていて、突然はく製に噛みついたりとか、僕たちもびっくりするような演技を見せてもらっています」と驚がくしきりだった。
さらに「見どころシーンは?」との質問が寄せられ、本郷は「採血シーン」と回答。「点数を振り込んでしまった時に、その点数にあった血を抜かれます」とルールを説明し、「鷲巣は血を抜きたくて僕と戦っているので、いよいよ採血になった時のテンション。津川さん素晴らしくめちゃくちゃ怖くて、ものすごい迫力で、見どころになったんじゃないかと思います」と最敬礼だった。
またこの日、原作者の福本氏、プロデューサーの長内敦氏、主題歌を担当した「湘南乃風」のSHOCK EYEも登壇。福本氏は「ひたすら麻雀を打っていますが、テレビで10回連続でやるというのが、アカギの世界をもっともよく表現できると思います」と期待を寄せ、原作において現在も継続中の「鷲巣麻雀編」については、「(終了まで)もう少しかかりますね」と苦笑していた。
ドラマ「アカギ」は、BSスカパー!で7月17日午後9時から放送。1話60分。全10話。