前田敦子の魅力に映画記者・石飛徳樹氏メロメロ
2015年6月22日 20:58
[映画.com ニュース] 女優の前田敦子が6月22日、雑誌「AERA」での連載「前田敦子@試写室」をまとめた著書「前田敦子の映画手帖」刊行記念イベントを、東京・YEBISU GARDEN CINEMAで行い、朝日新聞映画担当編集委員の石飛徳樹氏との映画談議に花を咲かせた。
この日集まったのは、900人以上の応募の中から選ばれたファン約80人。白いワンピースに身を包んだ前田が登場すると、会場からは歓声が上がった。リラックスした表情の前田に対して、石飛氏は「前田さんの映画好きは聞いていましたが尋常じゃない。僕は映画担当の記者なのに負けているなと……」とタジタジ。「そんなことないですよ! 絶対(笑)」と前田にフォローを入れられ、和やかに対談が始まった。
石飛氏が「前田さんはアイドル映画っぽくないものにばかり出ている」と指摘すると、前田は「オファーがないんですよ!」と反論。最新作「イニシエーション・ラブ」を「あれはキラキラ映画ですよね?」と説得にかかったが、石飛氏に「あれはキラキラ映画に見せかけたひどい話ですよ」と一蹴され、「その通り!」と大爆笑だった。同作での前田の魅力について石飛氏は「『たっくん』ていう呼びかけが耳から離れない。どうしてくれるんですか」とメロメロの様子で語っていた。
また、前田は、お気に入りのセリフとして同書にも収録されているというジャン=リュック・ゴダール監督作「女は女である」内での女優アンナ・カリーナの名ゼリフを絶賛。「『これで怒る男は誰もいない。それは私がとってもきれいだから』。ぴったりなんです。しょうがないですよね、これを言ってもという感じ。こんなこと言えるくらい強気でいたいなって。男の人の前では」とほほ笑むと、またしても石飛氏は「そんなこと言われたら堪らないですね」とノックアウト状態だった。
最後に、同書に関する感想を多数の映画監督から寄せられたという前田は、「こんなシンプルで面白いのはないから続けてよって言ってもらえるので、また何年か後に作りたい。だからまた映画を見続けたいと思います!」とアピールを忘れなかった。