ダメ夫の悲喜劇描きハリウッドリメイク決定！「フレンチアルプスで起きたこと」予告

危機に直面した男性が、どのように行動するのかというテーマに興味を持った新鋭リューベン・オストルンド監督が、実際の事例を基に綿密なリサーチを重ねて脚本を執筆。フランスの高級リゾートにスキー・バカンスにやってきたスウェーデン人一家が直面する災難から、いざという時に家族を守るヒーローになれなかった男の悲喜劇を綴る。

表面上は立派な大人、だけど中身は成長できないままという、現代社会の男性像をリアルに描き出し、近年「伝統的な男らしさの崩壊」が社会的関心を集めるアメリカでは、米映画批評家協会が選ぶ外国語映画賞で最多15冠を獲得し、FOXサーチライト・ピクチャーズによるリメイクが決定した。映画評論家の町山智浩氏は「『ゴーン・ガール』をはるかに超えた、男への罰ファニー・ゲーム！　アルプスにカラ出張県議風泣きマネがこだまする！」とコメントを寄せている。

美しい妻エバと、愛らしい2人の子どもを持つ、ビジネスマンの夫トマス。バカンス先で一家が山際のテラスでランチをとっているときに、雪崩が発生。エバはとっさに子どもたちをかばうが、その時トマスがとった行動はあきれるほど責任感のないものだった。

予告編では、スキー・バカンスを楽しむ一家が、雪崩に遭遇するシーンから始まり、後日妻が、「彼は私たちをおいて先に逃げたのよ」と友人に明かす一幕を切りとった。幸せだった家族を襲った突然の危機と、その後の家族の運命を予感させるスリリングな仕上がりだ。

「フレンチアルプスで起きたこと」は7月上旬、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開。