人生をシュールに描く「さよなら、人類」板尾創路ナレーションの予告編&ポスター画像公開
2015年5月12日 10:00
[映画.com ニュース] スウェーデンの鬼才ロイ・アンダーソン監督が第71回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した最新作「さよなら、人類」の絵画を思わせるような風合いのポスター画像と、板尾創路がナレーションを担当した予告編が公開された。
今作はブラックユーモアとローテク映像で描かれた異色作「散歩する惑星」「愛おしき隣人」に続く“リビング・トリロジー3部作”の最終章で、構想に15年間、撮影に4年間を費やした意欲作。面白グッズを売り歩く冴えないセールスマンコンビのサムとヨナタンが、何をやってもうまくいかない人たちの人生を目撃する様子を描く。
板尾が自ら監督、出演した作品以外の予告編ナレーションに挑戦したのは今回が初。アンダーソン監督の「散歩する惑星」(03)を見て、「この監督すごいなと思っていました」といい、今作も「ツボにはまったら、腹筋が痛くなると思います。美術館でみている絵画が動きだし、喋りだすという感覚で見て頂ければいいかなと思います。本当に贅沢ないい映画です」と絶賛している。
映像内には、軽快な音楽とともにブラックユーモアが散りばめられており、板尾の淡々としながらも深みのある声が、独特なおかしみを演出している。さらに、サムとヨナタンを軸に、天国へ宝石を持っていこうとカバンにしがみつく臨終間近の老女、船酔いを理由に理容師に転職した元船長、現代のバーに立ち寄る18世紀の騎馬軍ら、非現実的な状況に置かれた登場人物たちの愛すべき人生がシュールに描かれている。
「さよなら、人類」は8月、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。
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