劇場長編「パトレイバー」ディレクターズカット版が10月公開!27分の未公開シーン追加
2015年5月10日 08:00

[映画.com ニュース]人気アニメ「機動警察パトレイバー」シリーズを実写映画化した「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」の大ヒット御礼舞台挨拶が5月9日、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で行われ、主演の筧利夫をはじめ、真野恵里菜、押井守監督が出席。押井監督は今作のディレクターズカット版を10月に公開することを発表した。
「去年の3月にここでデッキアップをして、シリーズが始まって約1年3カ月。豊洲に帰ってくると、何となくほっとします」と振り返る押井監督。MCから「重大発表がある」と水を向けられると、「このたび、引退することになりました」とジョークを飛ばしつつ、「身体が動くうちは、映画を作ります。ディレクターズカット版の公開が決まりました」と明かし、ファンからは喜びの拍手が沸き起こった。
約27分の未公開シーンが収録されるそうで、押井監督は「完成すると(シーンを)切れとか切らないとかプロデューサーと監督がもめるもんですが、今回も散々いろいろあり、お互いの顔を立てるということで2パターン作りました」と“大人の事情”を説明。それでも、「世間ではろくでもないもの、やっぱり切ってよかったと言われることもありますが、今回は退屈な時間が増えるのではなく、お得になっております。自信を持っております」と胸を張っていた。
一足先にディレクターズカット版を鑑賞したという筧は、「(敵役の)灰原零の謎のシーンとかが入っています」といい、「ファンは相当納得するかなと思います。『東京無国籍少女』からディレクターズカット版とか、押井祭ですね!」と盛り上げる。真野は「まだ見られていない」そうだが、「工場の突撃シーンとか、1週間くらいナイトシフトで夜中撮影をしていたんですが、あのシーンがんばったのに入ってないなというシーンが入っているかと思うと楽しみです」と期待を寄せた。
また、今作公開から1週間が経過し、周囲からの反応を問われた押井監督は「誰も何も言ってこないですね。なぜ言ってこないのか。気を使っているのか、言うと僕が怒ると思っているのか」とぼやき節。一方の筧は、自身が出演した「踊る大捜査線」シリーズを引き合いに「今日、レインボーブリッジを通ってきましたが、僕もレインボーブリッジを封鎖されたり、爆破されたり! もう一度レインボーブリッジが重なったら、三部作ができるんですよ。もう一作欲しいですね」とおどけてみせ、客席を喜ばせていた。
「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」ディレクターズカット版は、10月10日から東京・新宿ピカデリー、大阪・なんばパークスシネマほか全国で公開。
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