大泉洋「駆込み女と駆出し男」撮影中のセクハラ暴露されタジタジ
2015年4月27日 20:30
[映画.com ニュース] 井上ひさし氏の時代小説「東慶寺花だより」を原案とする映画「駆込み女と駆出し男」のプレミア試写会が4月27日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、主演の大泉洋をはじめ共演の戸田恵梨香、内山理名、陽月華、神野三鈴、武田真治、橋本じゅん、原田眞人監督が、和装姿で舞台挨拶に出席した。
大泉と戸田だけは、人力車に乗って遅れて登場。大泉は「バカがやってまいりました。バカが人力車に乗ってやってまいりました」と笑顔を振りまき、「共演者の皆様すみません。(配給の)松竹がやれって言うんです、すみません。失礼します、バカが降ります」とぼやき節全開で会場を盛り上げていた。
しかし、陽月が「なぎなたの稽古のシーンで、かけ声を練習していたんです。そうしたら大泉さんが、『僕の腕を使うかい?』と言ってきて。自らの腕をなぎなたにして、稽古させていただきました」と暴露。すると一同から「セクハラ!」と批判の声が上がり、大泉は「そんな話、君しちゃうんだ。バカじゃないの、ほんと! あるでしょう、もっとなんか!」とタジタジに。それでも「あまりにも一生懸命にやっていたから、リラックスさせようと思って……」と必死に弁明し、客席の笑いをさらっていた。
また大泉は、「劇団☆新感線」で活躍する橋本との共演に大満足の様子。「大学時代からあこがれでしたからね。丁々発止のやりとりがあるシーンですから非常に緊張してしまったわけですけど、お会いできたことがうれしくて、ほとんどインタビューのように『新感線ってどうですか、どう稽古しているんですか』と根掘り葉掘り聞いていました」と目を輝かせていた。
さらに、「突入せよ!『あさま山荘』事件」以来2度目の原田組への参加となった武田は、「その時はあさま山荘に立てこもる犯人。今回はヒロインの戸田さんにDVを働く暴力夫。原田組の名悪役になれるよう今回も一生懸命演じさせていただきました」とジョーク交じりに振り返る。そして、原田監督は「黒澤明監督の『赤ひげ』以来の時代劇を目指し、それ以上の新しい感覚を入れようと頑張りました。時代劇のルネッサンスができたんじゃないかと思っています」と自信のほどをにじませていた。
映画は、離縁を求め江戸幕府公認の駆込み寺・東慶寺にやってくる女たちのため、駆け出しの離縁調停人・信次郎が奮闘する姿を描く。5月16日から全国で公開。